今回はトレードの隠れた落とし穴である「リクオート(Requote)」について解説します。
こう思っている人は結構多いと思います。
そこで、本記事では、リクオートの特徴や発生原因・リクオートを防ぐ方法について解説します。
他にも、リクオートと混同しやすい状況や用語につても解説していきます。
トレードの潜在的な損失となりやすいリクオートを知って、手法の優位性を100%引き出せるようにしましょう!
Contents
リクオートとは?
例えば1ドル130.50円で成行ロングをしたとします。
しかしそこでエントリーが成立せずに、業者から130.60円を提示されることをリクオートと呼びます。
130.50円でロングするはずなのに、130.60円?
10pipsも不利なところでロングするわけですから、ちょっと受け入れられないですよね。
リクオートはあくまでも別の価格の提示になりますが、スリッページは約定です。
リクオートが発生する要因について
リクオートの一番原因は、相場のボラティリティです。
重要指標発表時など、相場が急激に変動することで、価格自体がピョンピョン飛び跳ねたり、スプレッドが広がります。
このような状況下では注文を入れたとしても、その時の価格で約定することが出来ずに、他の価格の提示(リクオート)がされることになるのです。
リクオートの頻度はFX業者のよって大きく違います。
XMのようにリクオートは無い業者もあれば、リクオートが頻発するところもあります。
リクオートの多い業者は、トレーダーと業者が利益相反となっているDD業者(Bbook)が多いです。
注文を遅らせて不利な方向で約定することで、業者側は利益が得られるからです。
リクオートを防ぐための簡単なテクニック
リクオートは基本的にはトレーダーにとってマイナスです。
自分の優位な方向にリクオートされることなんて本当に稀で、基本的には不利な方向にだけリクオートが生じます。
そんなリクオートを防ぐ方法が2つあります。
- 成行注文ではなく指値注文を使う
- リクオートをしない業者を利用する
成行注文ではなく指値注文を使う
リクオートを防ぐ一番の手段が指値注文です。
指値注文とは、事前にエントリーや決済する価格を指定して注文しておくことです。
事前に希望のエントリーや決済金額を決めておけば、リクオートに悩むことは大きく減ります。
ただし、手法によっては成行でないとダメだったりすることもあるかと思います。
小さな値幅を狙うスキャルの場合、値幅が小さすぎて指値が入れられないこともあるでしょう。
また、悪質な業者は、指値注文であってもリクオートを行うこともあるようです。
リクオートをしない業者を利用する
FX業者の中には「リクオートはゼロ」を売りにしているところがあります。
例えばXMはその代表例です。
リクオートが発生しない業者の多くが、NDDを採用しています。
NDDとはディーラーのいない取引形態で、トレーダーはインターバンクに直結した形で取引ができます。
インターバンク直結ということはそれだけ高い透明性で価格レートが提示されますし、流動性も膨大にあるのでリクオートが非常に発生しにくくなるのです。
リクオートと混同されやすい用語について
この記事を読んだ方の中には「リクオート」について違う解釈をしていた方もいるかもしれません。
それはもしかすると以下の2点のどちらかをイメージしていたのではないでしょうか?
- 約定拒否(オフクオート)
- スリッページ(滑り)
約定拒否(オフクオート)
約定拒否(オフクオート)とは、エントリーしても約定されずに何も起こらない状況を言います。
リクオートとの違いは、オフクオートは業者から別の価格を提示されずに、注文が流れるだけという点です。
約定拒否も、ボラティリティやスプレッドが拡大している時に発生しやすいです。
スリッページ(滑り)
スリッページとは、注文を出した時の価格とは違う価格で約定してしまうことになります。
スリッページになると、違う価格で約定する点に注意です。
数べりの発生原因はトレーダーが注文を入れてから、FX業者の取引システムで決済されるまでの若干のタイムロスです。
リクオートやオフクオートと同じく、価格変動が激しい際によく見られます。
スリッページについては、NDDの業者だと自分にとって有利にも不利にもなることがあります。
例えば100円50銭でロングしたとして、スリッページのおかげで100円45銭で入れることもあれば、100円55銭で入ってしまうこともあるのです。
しかし、日本国内に多いDD業者だと基本的にトレーダーにとっては損する方向にだけ滑ります。これは謎ですよね・・・・。
まとめ
今回はFX用語の「リクオート」について解説しました。
リクオートは約定拒否や滑りとは似て非なるものですが、出来る限り避けたい現象です。
これについては、指値注文を入れたり、リクオートゼロの業者を利用することで上手く避けることができます。
トレードにおいてリスクはできる限り潰しておくことが非常に重要です。今回の記事があなたのトレードのお役に立てたら幸いです。