今回ご紹介する海外FX業者のTech-FXは、2015年にCXCmarketsという名前で設立され、2023年に5月27日にCXCmarketsとTech-FXが合併し、新たにTech-FXとしてサービス提供が始まりました。
CXCmarketsの日本参入は2020年5月ということで、大手と比べるとまだ知名度はありませんが、多くのトレーダーの嗜好に合う口座タイプや豊富なボーナスなどが用意されており、必要な条件をしっかりと満たした業者です。
本記事では、Tech-FXの特徴、取引ルール、メリット・デメリットを中心に詳しくまとめていきます。
Contents
Tech-FXのメリットとデメリット
Tech-FXのメリット
- 完全に日本語対応のプラットフォームとサポート
- レバレッジ最大1000倍
- ゼロカットを採用しているので追証なし
- 豊富なボーナスキャンペーン
- 平均的なスプレッドと取引手数料
- 3つの口座から選んで選択できる
- セキュリティ対策も万全
- FXの他にも仮想通貨や商品など様々な銘柄で取引可能
Tech-FXのデメリット
- 日本での実績が少ない
- MT4のみが利用可能
- スキャルする際は注意が必要
- 入出金方法にクレジットカードがない
- 分別管理ではあるが、信託保全が無い
総合するとTech-FXは以下のような方にオススメの業者です。
Tech-FXはこんな人にオススメ
- 海外FXをやってみたい初心者
- 最大レバレッジ1000倍で取引したい人
- ボーナスを上手く使って資金を増やしたい人
- 入出金を国内銀行送金にしたい人
- 海外FXであっても、日本のサーバーで取引したい人
- 口座資金以上のリスクを取りたくない人
- デイトレ~スイングメインの人
Tech-FXの企業情報
会社名 | Tech-FX | ||
---|---|---|---|
設立年 | 2015年 | ||
ライセンス | オーストラリア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島 | ||
顧客の資金管理 | 分別管理 | ||
サポート | 完全日本語でメール&電話 |
Tech-FXは2015年に設立、2020年に日本参入(旧名のCXCmarketsとして)と比較的新しいブローカーです。
オーストラリアとセントビンセントおよびグレナディーン諸島の金融ライセンスを保有しています。
顧客の資金は分別管理となっています。
信託保全ではありませんが、顧客の資金が運営資金に使われることはありません。
Tech-FXの取引口座について
3種類の口座から選べる
Tech-FXではMicro口座、Standard口座、Zero口座の3種類から選べます。
各口座の詳細は以下の通りです。
Micro口座 | Standard口座 | Zero口座 | |
口座の通貨 | USD, JPY | USD, JPY | USD, JPY |
1ロットの通貨単位 | 1,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 | 500倍 |
スプレッド | 1.3~ | 1.3~ | 0~ |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 往復8ドル/ロット |
最小注文ロット | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
最大注文ロット | 100ロット | 20ロット | 20ロット |
取引ボーナス | |||
最低入金額 | 10,000円 | $100 | $100 |
ロスカット水準 | 20% | 20% | 20% |
サーバーの場所 | 東京 | 東京 | 東京 |
取引ツール | MT4 | MT4 | MT4 |
どの口座でも共通しているのは、ロスカット水準が20%、サーバーの場所が東京、プラットフォームがMT4であるという点です。
ロスカット水準20%は海外FX業者の中では平均的な値です。
「証拠金維持率が〇〇%を下回ったら強制決済しますよ」というものです。
証拠金維持率の計算式は以下の通りです。
証拠金維持率=(純資産額-注文証拠金)/ポジション必要証拠金
Tech-FXでは、証拠金維持率が20%を下回ったらロスカットとなります。
また、サーバーの場所が東京にあるのは日本人トレーダーにとっては大きなメリットになります。
他の海外業者のように取引用のサーバーも外国にある場合、その距離分だけ通信にラグが生じて、約定速度に遅れが出てきます。しかし、東京にサーバーがあると、距離的にも近いため、素早い約定が期待できます。
発注ツールとして利用できるのはMT4です。
使い方に慣れている方も多いはずですので、利用の敷居は低いと言えます。
各口座の特徴
Micro口座
Micro口座は初心者向けの口座です。
1ロットが1,000通貨、最低注文ロットが0.01ロットですので、最低で10通貨からの取引が可能です。
FXの練習がてら小ロットで取引したい方にも良いと思いますが、ロット的に大きく稼ぐには向かない口座です。
Standard口座
名前の通りスタンダード(標準的)な口座です。
1ロットが10万通貨で最低注文は1000通貨からとなります。ほとんどの人がスタンダード口座が丁度良いと思います。
スプレッドは海外業者の中では普通で、取引手数料は無料です。
所謂A-Bookと呼ばれるもので、ディーラーが存在せず、顧客の注文はリクイディティ・プロバイダーを通じてダイレクトにインターバンクに流れます。
Zero口座
Zero口座は所謂「ECN取引」用の口座です。
ECNとはインターバンクともつながる私設取引所にアクセスして取引する方式です。日本の「くりっく365」と同じと言えば分かりやすいと思います。
Zero口座は、スプレッドはMicroやStandardと比べるとかなり狭いですが、取引する度に1ロット当たり往復で8ドルの手数料が必要になります。この手数料は他のFX業者と比較しても平均的と言えます。
持てる口座数は5つまで
Tech-FXでは、1つのアカウントで最大5つの口座を開けます。
3種類の口座はそれぞれ特徴がありますので、それらに合わせて取引スタイルや手法に応じて口座を分けて利用できます。
例えば、ハイレバレッジ用、EA用、低レバ用、ボーナス用などに分けて利用すれば、リスク分散にもなります。トレードが上手い人ほど口座の使い分けも上手いですから、色々と試すと良いでしょう。
口座維持手数料はかからない
Tech-FXでは口座維持手数料はかかりません。
開設済みの取引口座については、90日間、取引や入出金等が無ければ休眠口座となりますが、休眠口座になっても維持手数料はかかりませんのでご安心ください。
取引ルールの特徴
ゼロカット対応
海外業者と言えば「ゼロカット!」ですが、Tech-FXも対応しています。
ゼロカットとは、ポジション保有中に何らかの理由で市場に急変動があって、証拠金がマイナスになったとしても、追証を求められないシステムです。
普段の相場ではなかなかありませんが、2015年のスイスフランショック時には、数秒レベルで数100pipsの値動きがありました。その結果、多くの国内業者の利用者が追証を迫られる結果になりました。
中には数千万円単位の追証を求められて、裁判にまで発展したケースを私は知っています。
こういった「ショック級」の値動きが今後も発生しないとは言い切れません。
ですから、追証を求められないゼロカットに対応した口座を利用するのは、今後の常識と言えます。
スプレッドや手数料は普通
Tech-FXのスプレッドは、Micro口座とStandard口座で1.3pips~、Zero口座で0pips~と変動制になっています。
この数字はボーナスを多く出す他のFX業者と比較しても平均的です。
また、Zero口座にかかる手数料についても、往復で8ドル(0.8pips)と多すぎず、少なすぎずで平均的な数値になっています。
取引できる銘柄は必要なものは揃っている
Tech-FXは外国為替45通貨ペア以上、コモディティ5銘柄、株価指数CFD13銘柄、仮想通貨5銘柄、株式10銘柄で取引できます。
この数はそれほど多くはありませんが、人気のあるものは揃っていますので、普通にトレードする分に不足は無いと思います。
各銘柄の最大レバレッジは以下の通りです。
- 外国為替::1,000倍
- コモディティ:1,000
- 株価指数CFD:5倍
- 仮想通貨:5倍
- 株式:5倍
外国為替とコモディティの最大レバレッジは1000倍ですが、これMicroは口座限定です。
Standard口座やZero口座の場合は最大レバレッジが500倍に下がり、口座残高によって以下のように低減していきます。
- 49999ドル以下:500倍
- 99999ドル以下:200倍
- 10万ドル以上:100倍
口座残高が増えるほどレバレッジは下がるルールです。
これはほとんどのFX業者で採用されています。
MT4に対応
Tech-FXでは取引プラットフォームとしてMT4が利用できます。
言うまでもなくMT4は世界的No.1のシェアを誇るFX用の取引ツールです。
世界中のプログラマーが様々なインジケーターやEAを有料・無料問わず公開していますので、それらを上手く利用すれば、より高い精度でチャート分析が可能になります。
また、Tech-FXではEAを使った自動売買にも対応しています。
MT4が使えるのはメリットですが、その反面、「MT4しか使えない」というデメリットもあります。「マイナーではあるけどMT5が使いたい!」という方にとっては、多少不満があるかもしれません。
スキャルは不可能ではないが・・・・
公式ではスキャルピングは禁止していません。
気になるのが「但し」よりも以下の文言ですね。
「数秒から数分レベルのトレードを繰り返して、サーバーの負担が大きくなったら規約やガイドラインに沿った処置を行う・・・」と、ありますので超短期トレードはやらない方が無難です。
具体的に「ポジション保有時間が〇分以下のトレードを〇回やったら禁止!」と書かれていませんので判断が難しい所ですが、超短期トレード専用には利用しない方が良いでしょう。
新規口座開設キャンペーンについて
現在、Tech-FXでは新規口座開設キャンペーンを実施しています。
新規口座開設をすると自動で8500ポイントがもらえます。
このポイントでは、様々な豪華アイテムと交換出来たり、入金100%ボーナスに引き替えられたり・・・とトレーダーのニーズに合った商品やサービスと交換ができます。
ロイヤルティプログラムでボーナスを貰おう!
Tech-FXでは新規口座開設や取引によってポイントが得られるロイヤリティプログラムがあります。
スタンダード口座とマイクロ口座を保有する人が、自動で参加できて、取引量に応じてロイヤリティステータスがアップし、獲得できるポイント数が増えていくシステムになっています。
得られたポイントは、入金ボーナス、現金(USDT)、電子機器(iPad Air、AirPods等)、食品、雑貨、アマゾンギフト券などに交換が可能です。
以下が、記事執筆時点で交換できる商品になります。
ロイヤルティステータスについて
Tech-FXロイヤルティプログラムでは、取引量に応じてロイヤルティステータスがアップし、高いステータスほど1回の取引量でもらえるポイント数が多くなります。
下の表が、各ステータスでもらえる1ロット当たりのポイント数とランクアップに必要なポイントになります。
口座タイプ | セキュリティ | ロイヤルティステータス | ポイント/lot | ランクアップに必要なFTP |
Standard/Micro | Forex/Metals | ブロンズ | 700(Micro:7) | 0 |
Standard/Micro | Forex/Metals | シルバー | 800(Micro:8) | 140000 |
Standard/Micro | Forex/Metals | ゴールド | 900(Micro:9) | 460000 |
Standard/Micro | Forex/Metals | プラチナ | 1000(Micro:10) | 1270000 |
例えば、スタンダード口座でブロンズからプラチナへランクアップするためには、以下の取引量が必要になります。
- ブロンズ⇒シルバー:200lot
- シルバー⇒ゴールド:400lot
- ゴールド⇒プラチナ:900lot
それなりに取引ロットは必要になりますが、一度ランクアップしたらステータスが下がることはありません!(安心ですね)
また、ランクアップに必要なポイントはそれまでに獲得した累積ポイント数になります。(保有数ではありません)
定期的にポイントを交換していて、ポイント保有数自体は少なくても、これまでに獲得した累積ポイント数がランクアップ条件を満たしていたら大丈夫です。
そのため、ポイントを貯めて使いながら取引を続けていけば、自然にランクアップしていくことになります。
また、各取引において5分以上ポジションを保有していないと獲得にはなりません。
入出金方法について
入金
Tech-FXは、出金方法として国内銀行送金、仮想通貨が利用できます。
詳しくは以下の通りです。
入金方法 | 最低金額 | 手数料 | 所要時間 |
国内銀行送金 | 10,000円/100$ | 無料 | 入金確認後即時反映 |
ビットウォレット | 10,000円/100$ | 無料 | 入金確認後即時反映 |
BTC | 0.02BTC | 無料 | 1分~30分 |
ETH | 0.03ETH | 無料 | 1分~30分 |
XRP | 100XRP | 無料 | 1分~30分 |
Tether | 100USDT | 無料 | 1分~30分 |
入金手数料はどれも無料ですが、各金融機関に支払う手数料は別途必要になります。
クレジットカード入金派の方は注意してください。
出金
出金については、国内銀行送金に対応しています。
出金手数料につては、入金後の取引が10回以上であれば、同一名義の口座1つのみ月に1回だけは無料になります。
例えば、Aさんが3つの口座(MT4ID)を持っている場合、この3つのうち任意の1つについては、月に1回だけ手数料無料で出金できます。2回目以降の出金については2,000円の出金手数料がかかります。
入金後の取引が10回未満の場合も出金手数料が2,000円かかりますのでご注意ください。
Tech-FXのレビューは以上となります。
最大レバレッジ1000倍、ゼロカット採用、ロスカット水準20%、MT4採用、サーバーは東京、取引コストも及第点と全体的に多くのトレーダーのニーズを満たしたブローカーと言えます。
これから日本でも人気の出てきそうな海外FX業者になりますので、早いうちに口座の開設をしておきましょう!