価格レートが「まさにここから反発するポイント」を知ることは、順張り・逆張り、デイトレ、スキャル、スイング問わず、全てのトレーダーにとっての理想であり、永遠のテーマだと思います。
レートが反発するところでピンポイントで予測してエントリーするのはかなり難しいことでありますが、「反発しやすい候補となる価格」は事前に分かるのです。
つまり、反発しやすい候補となる価格を知って事前に準備しておけば、ある程度の確率で反発を捉えられるわけですね。
そこで今回は反発しやすい価格と、それを効率よく取るテクニックについて解説していきます。
Contents
レートが反発しやすい価格について
価格レートが反発しやすいレートには以下のようなものがあります。
- 重要な節目や前回止まった価格に引いた水平線(サポレジライン)
- 明解なトレンドライン
- キリ番
- ローソク足のプライスアクションやパターン
- フィボナッチ・リトレイスメント
- ピボット
- 移動平均線やボリバン±2σなどの多くのトレーダーが使用しているインジケーター
他にも色々と候補があると思いますが、良く知られているのは上記のモノかなと思います。
これらの情報って、別に特別では無いですよね。
高いお金を支払って教えてもらう必要はありませんし、ちょっとチャートを見る知識と技量があれば、誰だって簡単に分かります。MT4を使えば、無料で知り得る情報です。
つまり、相場が反転しやすい価格は、だれでも事前に予想可能なわけです。
しかもそれだけではありません。
反発しやすい候補を2つ以上満たした価格は、より信憑性が高くなります。
- キリ番とフィボナッチが重なる
- ピボットとフィボナッチが重なる
- サポレジラインと反転を示すローソク足のパターン(ピンバーなど)
1つ1つの候補は弱かったとしても、それらが重なったポイントは、それだけ多くのトレーダーが意識していることになります。
・・・と言うことは、それだけ反発する可能性が高まるわけですね。
反発と反転の違いについて
「反転」と「反発」は異なります。
「反転」は波の方向が逆になることに対して、「反発」は、レートが一定の価格に達した際に、これまでの方向と逆方向に反応すことです。
本記事ではあくまでも「反転」をとらえるために、「反発」を予測することが目的となります。
反発から反転の流れを狙う
前項では、反発しやすい価格について解説しました。
反発を狙ってトレードするだけでも勝てるとは思いますが、反発は瞬間的な動きになります。
短期スキャルでパッと取る分には良いのですが、「もっと伸ばしたい」と考えてポジションを保有すると、価格が戻ってくる可能性も高まります。
つまり、ある程度の値幅を取りたいのであれば、反発だけなく、「反発⇒反転」の流れを取らないといけないわけです。
では、どうすれば反発から反転までの流れを取れるでしょうか?
答えはマルチタイムフレーム分析です。
反発を狙いたい時間足より2つ下の時間足も一緒に見て判断すれば良いのです!
例えば4時間足でトレードしているなら、5分足以の下位足チャートを確認してみましょう。
そうすれば、より勝率を上げるためのヒントが見えてきます。
上位足の反発ポイントで下位足の反転を確認する
ここでは4時間足の反発⇒反転を上手く捉えるために、5分足を補助的に利用する方法を解説します。
まず、4時間足が反発しやすい価格に近づいて、反発の予兆を見せたら、5分足のパターンやプライスアクションを確認します。
その時に反転を示すプライスアクションが出ていたら、自信をもってエントリーするわけです。
この図では、4時間足で移動平均線まで押してきたポイントが、5分足ではダブルボトムになっていたことを示しています。
ダブルボトムになっていることが確認できたら、そこでエントリーしてやれば、4時間足の反発だけでなく反発が狙えるのです。
リアルチャートで確認
では、リアルチャートで確認してきます。
まずは4時間足を見てください。
4時間足の赤いラインはユーロドル1.02ドルのキリ番のラインです。
過去の値動きを見ると、このラインで何度も反転していることが分かります。
サポートになったり、レジスタンスになったり・・・と紆余曲折でしたが、直近では強烈なレジスタンスとして機能して価格は下落。そして「ココ」と矢印を入れたところまで戻しているところです。
つまり、「ココ」のポイントは、「キリ番」かつ「何度も反転したポイント」と言うことで、非常に反発する可能性が高いと考えられるポイントになります。
ですので、1.02ドル付近まで上げてきたところでショートしてもちょっとした反発なら狙えると思いますが、4時間足レベルの転換・反発まで狙いたいのであれば、5分足を参考にすることで、より確度を上げられます。
下がこの時の5分足です。
勢いよく上げているのが4時間足の「ココ」の部分です。
それから、ダブルトップを作ってから下げていますよね。
このネックラインを割ったところで入ってやれば、4時間足レベルの反発⇒反転を狙うことが出来るのです。
まとめ
今回は、価格が反転しやすいポイントについてまとめました。
基本的ですが、反転するかどうかの判断においてこの方法は非常に有効です。
- 反発しやすい条件が重なるレートを見つける
- 下位足のプライスアクションを参考にする
この2点について注目することで、反発⇒反転を上手く捉えることができると思います。
あなたもぜひ試してみてください。