今回はRSIにボリンジャーバンドを表示するMT4インジケーターとその使用方法・手法について解説します。
RSIは言わずと知れたワイルダー氏によって考案された超有名オシレーターです。
これにジョン・ボリンジャー氏の考案したボリンジャーバンドを追加すると、最強レベルのインジケーターが完成します。
これがRSIボリンジャーバンドです。
RSIの値を利用してボリンジャーバンドを求めた指標です。
トレンドフォローやレンジの逆張りに非常に使えますし、本記事でもいろいろなテクニックをご紹介します。
Contents
RSIボリンジャーバンドを表示する方法
RSIボリンジャーバンドは、手順を踏めばカスタムインジケーターは必要ありません。
しかし、表示する作業が少し煩雑ですし、カスタムインジケーターを使った方が機能が豊富でより使いやすいですので、私はカスタムインジの方を使うことをお勧めしています。
もし、デフォルトのMT4だけで表示したい場合は以下のサイトが参考になります。
RSIボリンジャーバンドを表示するMT4インジケーター
私が推奨するRSIボリンジャーバンドを表示するMT4インジケーターをご紹介します。
それが以下のインジケーターです。
普通にRSIボリンジャーバンドを表示するだけでなく、
- マルチタイム対応
- バンドブレイク時が分かりやすい
- サインが出る
など様々な機能が追加してあります。
とりあえずダウンロードしてチャートに表示して見ましょう。
ちょっと見にくいですよね・・・。
これはこれで凄く便利なチャートなんですが、最初は分かりにくいと思いますので、設定を変更していきます。
チャート設定
インジケーターの設定は以下のようになっています。
重要な変更ポイントは以下の通りです。
- TimeFrame:表示する時間足
- RSIPeriod:RSIの期間
- BandPeriod:バンドの期間
- BandDeviation:バンドの偏差
- verticalLinesVisible:縦線の表示
- alerts…:アラート関連
- ShowArrows:矢印の表示
上記の中の
- verticalLineseVisibleをfalse
- ShowArrowsをfalse
にすると、RSIボリバンのみが表示されるようになります。
期間等のパラメーターについては、個人的以下がオススメです。
- RSIperiod(RSIの期間):14
- BandPeriod(バンドの期間):20
- BandDeviation(バンドの偏差):2
マルチタイム表示をする
このインジケーターでは、上位足のRSIボリンジャーバンドを表示できます。
インジケーターの設定項目内の「TimeFrame」をダブルクリックして、表示したい時間足を入力します。入力する値は、「分」で入れてください。
例
- 15分足を表示したい場合:15と入力
- 1時間足を表示したい場合:60と入力
- 4時間足を表示したい場合:240と入力
- 日足を表示したい場合:1440と入力
15分足チャートに1時間足のRSIボリバンを表示したのが下のチャートです。
上位足のRSIボリバンも見られます。
用途によっては超便利なので、こんな機能もあることを知っておいてください。
バンドブレイクで縦線表示
このインジケーターを最初に表示した時、ラインやらサインやらでちょっとわかりにくかったと思います。
全部非表示でも十分使えると思いますが、ラインやサインを使うことでトレードポイントが分かりやすくメリットがあります。
まずは縦線です。
チャート設定内の「verticalLinesVisible」をtrueにすると表示されるこの縦線は、RSIがボリバンを上抜け・下抜けしたタイミングで表示されます。
意味が分かると超便利な機能です。
バンドブレイクで逆張りを仕掛けたり、一つの節目を見極める時に使えるので最高です。
矢印とラインを利用して高勝率トレードを仕掛ける
最初に設定した時にサインが出たと思います。
このサインは、RSIとボリンジャーバンドがクロスしたタイミングで出現します。
サインに頼ってエントリーしていても勝てないのですが、
- RSIが上のバンドをブレイクしたら買いシグナルだけでエントリー
- RSIが下のバンドをブレイクしたら売りシグナルだけでエントリー
というルールにするだけで、勝率がグンとアップします。
つまりは、RSIがボリンジャーバンドを上抜けしたら買い目線、下抜けしたら売り目線とする戦略です。
これは非常に使える戦略で、私の知り合いのトレーダーもこのノウハウを使って利益を出し続けています。
ボリンジャーバンドとRSIボリンジャーバンドを組み合わせる
RSIボリバンを使うのなら、ローソク足にもボリバンを表示しましょう!
こうすることで、より確度の高いエントリーポイントが見えてくるのです。
インジケーターの設定パラメーターは以下の通りです。
- ローソク足チャート部分のボリンジャーバンド:20期間、偏差は2σ
- RSI:14期間
- RSIボリンジャーバンド:20期間、偏差は2σ
注目ポイントは、ローソク足がボリバンの2σ(-2σ)に到達した時に、RSIもボリバンの2σ(-2σ)に到達した時です。ここは絶好の逆張りポイントになります。
黄色い矢印を置いたところがエントリーポイントです。
高値と安値を切り上げる流れの中で、エントリー条件を満たしたらもう最強です。
売りの場合も同じです。
コツコツと良いポイントで取れているのが分かりますよね。
この手法の一番の利点は低リスクのエントリーが出来る!ということです。
「これから反転するよ!」というポイントで入っていきますので、損切り幅がとても小さくなります。
さらにトレンド方向でエントリーしてやれば多くのリワードが見込めますので、とても効率の良いトレードが出来ます。
まとめ
今回はRSIボリンジャーバンドのインジケーターや具体的なテクニックについて解説しました。
どちらかと言えば短期トレード向けですが、上位足に表示してピンポイントで反転するところを見つけて、下位足で狙っていく・・・といったやり方でも使えます。
トレンドフォローでも逆張りでも使える優秀な手法になりますし、汎用性が高いので色々と検証して試してみてくださいね。