XMで採用されている取引システムであるMT4(META TRADER4)は、多くの海外FX業者を中心に採用されている、世界最強の取引ツールです。
その利用者数は世界中で4000万人以上、日本でも100万人以上がMT4を使っているそうです。
少し前までは、DealBook360やVTTraderといった取引ツールがMT4のライバルだったのですが、今やMT4が一人勝ちの状態です。(現在はMT4の後継ソフトであるMT5やcTraderなどもありますが、それでもMT4の絶対的優位は変わりません)また、最近ではTrading Viewというソフトが勢力を上げてきています。
ではなぜそんなにMT4は人気が高いのか?
その理由について詳しく解説していきます。
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MT4(メタトレーダー4)とは?
MT4はロシア(現在はキプロス)のMetaQuotes(メタクオーツ)社の開発したFX用の取引システムです。
メタクオーツ社はその前からFX Chart(MT1)、MetaQuotes(MT2)、MetaTrader3と開発を続けており、文字通りMT4は4番目に開発された取引ツールとなります。
MT4が発表されたのは2005年。
その使いやすさや拡張性のおかげで、瞬く間に多くのFX業者から採用されるようになり、現在では600社を超えます。これほどまでに普及した取引ツールは過去にはありません。
MT4を利用したい場合は、MT4を採用するFX業者で口座開設、もしくはデモ口座の開設する必要があります。いずれにしても無料で利用できますので、まだ使ったことがない人は、ぜひダウンロードしてみましょう。
MT4の人気の秘密
前述したように、MT4のリリースは2005年。
実はMT4自体はかなり古いツールです。2019年の時点で14年目になります。
それではなぜこんなにも古いツールが2019年現在でもトップシェアを誇れるくらいに人気が高いのでしょうか?
その理由は以下の3つです。
- 使いやすく機能が豊富
- 拡張性が高い
- EAを使った自動売買が出来る
それぞれについて詳しく解説していきます。
MT4は使いやすくて機能が豊富
MT4は、まずなんと言っても使いやすいです。
普通に使う分には動作は軽く(2005年のパソコンでも動いていたわけですから、現在のパソコンなら楽勝です!)、感覚的に操作することが出来ます。
そして肝心のチャート表示は、1画面に複数のチャートを表示させることが出来て、それぞれの時間軸や通貨ペアの変更、そしてインジケーターの追加・削除も簡単にできます。
実際、MT4ばかり使っていると国内FX業者独自の取引ツールを使った際に「なんだコレ、めんどくせぇなぁ」と感じることもしばしば・・・。それくらいに慣れると手放せません。
また、MT4ではチャートのクリックだけでエントリー&エグジットが出来ます。
今でこそ多くのFX業者の取引ツールもこれを真似して採用していますが、MT4がこの先駆けでした。
MT4は拡張性が高い
MT4の人気が不動のモノとなっている大きな理由がその拡張性の高さです。
元々MT4にはデフォルトで30種類のインジケーターが搭載されています。
しかしそれだけではありません。
MT4では、世界中のプログラマーが作成したオリジナルのインジケーターを稼働させることが出来るのです。
これらのインジケーターは「カスタムインジ」と呼ばれ、従来にはないチャート分析を可能にしてくれます。
例を挙げますと、このようなインジケーターがあります。
- 複数の時間足の状況を分かりやすく表示するインジケーター
- 自動でラインを引いてくれるインジケーター
- MT4の操作性をアップしてくれるインジケーター
- 特定の状況になったらサインが出て音が鳴り、メールしてくれるインジケーター
- 通貨ペアの強弱を示してくれるインジケーター
などなど、本当に沢山のカスタムインジケーターがあるのです。
これらのカスタムインジケーターは無料・有料のものがあります。無料でも十分凄いものがありますのでネットで検索してみるといいでしょう。
私のオススメであるDashです。
とりあえずMT4のインジケーターがダウンロード出来る有名サイトをご紹介します。
MT4ではEAを使った自動売買ができる
これもMT4ならではの機能です。
MT4ではEA(Expert Advisor)を利用することで、自動売買をすることができます。
つまり、しっかりとしたアルゴリズムを積んだEAを稼働させておけば、あなたは何もしなくても自動売買で所得を得ることが出来るのです。
EAはネット上を彷徨えば、有料・無料のものが数多く見つかります。
EA販売で特に人気が高いのがFX-ONです。
FX-ONでは、過去のバックテストだけではなくフォワードの状況についても見ることが出来ます。
トレーダーの立場に立ったEA販売をしていますので、気になる方は見てみると良いでしょう。
また、MT4のEAを使ってトレードの練習をすることも可能です。
具体的には、過去のチャートをリアルタムのように動かして、その中で売買の練習が出来るのです。
このようなEAはMT4裁量バックテスターのように有料のものもありますが、Manual Backtestのような無料の練習ツールもあります。
トレードの練習ツールとして有名なものにForex Testerがあります。
MT4はForex Testerほど「練習ツール」としての機能は豊富ではありませんが、無料でトレードの練習ができたり、MT4で稼働するインジケーターであればどれでも練習に使えると言ったメリットがあります。
日本のFX業者でMT4が採用されない理由
MT4は世界中で600以上のブローカーから採用される優秀な取引ツールです。
ですが、なぜか日本のFX業者ではなかなか採用されません。
現在国内業者で採用しているのは、オアンダとForex.comといった外資系のFX業者ばかり。
本社が日本にあるFX業者ではMT4を敬遠しているとしか思えませんね。
国内業者でMT4が採用されない理由は大きく二つあります。
MT4を採用する場合は、MetaQuotes社に利用料を支払わないといけない
我々トレーダーがMT4を利用するのはタダですが、ブローカー側は違います。
MT4を開発したMetaQuotes社に利用料を支払わないといけないのです。
これがどれだけの金額なのかは分かりませんが、結構大きな負担になるようです。
国内FX業者は、非常に厳しいスプレッド競争の中にありますので、MT4を採用した場合は、必然的にスプレッドを広げなくてはいけなくなります。それを避けるためにも自社開発のツールを利用しています。
独自のシステムの中で呑み行為をやりたい
MT4はどのFX業者でも採用できるように作られています。
つまりそれは、「標準化されたシステム」と言っても良いでしょう。
しかし国内業者のように独自のシステムで呑みをやる場合は、MT4を利用するよりも自社のツールを利用した方が顧客のポジション状況を管理しやすく、ブローカー側のリスク管理も自動化しやすい一面があるのでしょう。
実はMT5もある
実はMT4の後継システムであるMT5が2011年にリリースされています。
機能としてはMT4を超えているのですが、残念な点が多いです。
- MT4のカスタムインジケーターが引き継げなない
- ストラテジーテスターをサポートしていないのでバックテスト出来ない
- パソコンのメモリの消費量が大きい
このようなデメリットのおかげで、リリースから10年経過した2022年現在でもMT5の普及はMT4の大きく劣っています。
MetaQuotes側も何とかMT5を主流にしたようなのですが、利用者のニーズに合っておらず、ブローカーが採用したがらないために思うように使われていない状態です。
まとめ
MT4の人気の秘密についてのまとめでした。
MT4を使い始めると、「他の業者のツールが使いにくい!」と感じるのは間違いありません。
ぜひ世界の認めた最高峰のトレード専用ツールを利用して、外国為替市場の中で優位に立ちましょう!