私モーリーは専業トレーダーになって7年が過ぎました。
運が良いのか実力なのかはわかりませんが、兼業から専業になっても月単位での負けは無く、順調に資金を増やしてきています。
かつては「専業トレーダー=憧れ」というイメージでしたが、もう時間が過ぎると当たり前になってきて、ちょっと不思議な感覚ですね。
専業トレーダーと言う職業は通勤や面倒な人付き合いもなく、自分の好きな時に好きな場所でトレードをすることができるので、とても魅力的に見えるかと思います。
私自身もそう思っていましたし、初対面の人に今の仕事を伝えると「羨ましい・・・」という声をもらうことが多いです。
確かにそれらは専業トレーダーの大きなメリットです。
しかし、実は専業トレーダーになって不便に感じることも多々あります。
今回は専業トレーダーの不都合な一面をご紹介します。
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クレジットカードの審査が通らない
専業トレーダーはクレジットカード会社から嫌われています(笑)
私は一応「個人事業主」としてカード会社に申請しているのですが、それでもなかなか通りません。年収も一般的な額と比べてもかなり多いはずですし、ブラックでもないのに、大体8割くらいは却下されます。
「あ、俺って信用ないんだなぁ・・・」と泣きたくなります。
そのため、これから専業トレーダーになろうと考えている会社員の人は、今のうちにカードを作っておきましょう!絶対に後で後悔します!
賃貸住宅が借りるのに苦労する
専業トレーダーは一般的には信用がないため、賃貸住宅を借りる際も苦労します。
賃貸契約をする際は、基本的に貸主と保証会社の審査が必要になりますが、保証会社から却下されたことがありました。
現在住んでいる家には、確定申告書や納税証明書を提出して何とか契約してもらいました。
私の知り合いの専業トレーダーは、とあるタワマンを借りたくて貸主に相談したそうですがことごとく却下されたそうです。
「敷金を2倍払う、1年ごとに1年分の家賃を前払いする」と言っても拒否されたそうです。
これも厳しい現実ですね。
車や住宅のローンが組みにくい
専業トレーダーは「信用」を伴う契約がキツいです。
クレジットカード然り、賃貸契約然り、そしてローンも・・・。
やはり専業トレーダーは「安定していない」と見られますので、ローンの審査が厳しくなります。
トレードでどんなに稼いでいたとしても、「安定性や信頼性」の前には、ことごとく敗れ去るのです。もちろん資産の状況等によっても違ってきますが、専業トレーダーをやるのであれば、全部キャッシュで買ってやる!という気概がないと厳しいかも知れませんね。
ですので、しっかりとお金は溜めておきましょう。
収入が不安定になる
市場の動きで収益が変わるのはトレーダーにとっては当然のことです。
これは農家の人たちが気候によって収穫量が変わって、その後の収益に違いが出てくるのと全く同じことです。
また、トレーダーは個人事業主なので収益がマイナスになることも想定しておかなくてはいけません。そして、どれだけマイナスが続いたら事業を諦めるかについても・・・。
働いただけお金がもらえることを期待している人は専業トレーダーになってはいけません。
性格が変わる
専業トレーダーになると、それまでの生活とはガラリと違った毎日を過ごすことになります。
通勤もなければ上司や同僚もいない。
と言うと聞こえは良いですが、部屋にこもってチャートを見ることが多くなるため、以下のような状態に陥りやすくなります。
- 他人のアドバイスを素直に受け入れられなくなる
- 自分の考えに固執してしまう
- 他人を自分の濃い色眼鏡だけで判断する
- 無駄に偉そうになる
言ってみれば社会不適合者です。
私の知っている人の中には、奥さんを外で働かせて自分は稼げない専業トレーダーをやっている人がいますが、勝てない状況が長く続いているせいか、もう人格的に破綻しています。
無駄に夢だけは大きいのに大した努力もせず、ガンコなだけの生物に成り下がってしまいました。
問題は自分が気付かないうちに性格が変わっていることだと思います。
私自身できる限り色々な人と交流して、視界が狭くならないように気を付けています。
再就職が難しい
当然と言えば当然ですが、専業トレーダーになったら再就職は難しいと思います。
トレーダーから見れば専業トレーダは一種の憧れに見えると思いますが、世間一般では無職です。
なので、再就職の面接で「この空白期間は何をされていたのですか?」と聞かれたら困るのは間違いありません。
少なくとも以前いた会社と同程度の条件で再就職するのは無理でしょう。
専業トレーダー期間が長ければ長いほど不利になります。
専業トレーダーになったらから言って一生稼ぎ続けられるわけでもありません。
そんなこともあってか、私の知り合いの専業トレーダーの多くが副業をやっています。
やっぱり不安なんです。
職業を言う場面で困る
「どんなお仕事をされているんですか?」
こういった質問をされるのが嫌です。
子供関連の行事、ご近所さんなどから聞かれると、「えっと、ネット関連の個人事業をやっていまして・・・」と私は答えていますが、「どういった業種ですか?」と更に質問をされると戸惑います。
本当は堂々と「FXで生活しています!」
と言いたいんですけど、世間はトレーダーに対してギャンブラーだとか胡散臭い人に見るんですよね。
こういった世間体に関しては専業トレーダーは弱いです。
なので職業について聞かれた場合は副業を名乗る人も多いそうです。
世間体のために会社を作る人もいるくらいです。
専業トレーダーだからこそ困ることは多い
以上、専業トレーダーのデメリットでした。
社会の大多数が事業主ではなくどこかの企業に属する社員です。
だから世の中の仕組みもそういった人たちがスムーズに事を運べるようにできています。
ですので一度そういった枠組みから外れると、それまでの恩恵は受けられなくなりますし、戸惑ったり、変な人に見られることもあります。
専業トレーダーと言う職業は面倒なことから解放される素晴らしい職業ですが、こういったデメリットもあることをぜひ知っておいてください。