何らかのショックで相場が動いて、あまりにも大きなボラティリティで推移する阿鼻叫喚なチャートを見て「怖い・・・・」と思った経験はありませんか?

FX市場は基本的には安定した動きを見せることが多いですが、時にチャートを見ているだけで背筋がゾクッとするような恐ろしい動きをすることがあります。

事実、過去には瞬間的に10%以上動いた事実もあります。

現物株の取引きであれば、突発的な大きな動きであっても価格がマイナスにならなければ持ちこたえられます。しかし、証拠金を入れてレバレッジを使ってトレードするFXの場合、たとえ後になって戻ってきたとしても、証拠金がゼロになることだってあるのです!

いや、国内業者の場合は証拠金がゼロになるどころか追証を求められるケースも多発します。このような時、多くのトレーダーが大損失を被って阿鼻叫喚の大騒ぎとなります。

阿鼻叫喚の中で、限りなく傷を小さくできるのがゼロカットです。
今回の記事では、外国為替市場で大きな変動があったケースをご紹介し、追証が発生しないゼロカットの重要性について再考します。

FX市場で、過去に恐ろしい動きをした例

恐ろしいほど動く相場というのは、どれくらいの頻度でみられるのでしょうか?

FXでは2年に1回ほど、5ちゃんねるやTwitterなどで阿鼻叫喚の大騒ぎで、市場が大きく注目される暴落or暴騰の値動きがあります。

ここ10年で発生した記憶に残る瞬間的な値動きをご紹介します。

2009年10月31日の南アフリカランド円大暴落事件

くりっく365のみで発生した事件です。
この時、南アフリカランド円がたった1分間の間に、11.5円付近から8.5円まで一気に下落しました。約2割の暴落です。

他のFX業者も確かに下落はありましたが、せいぜい80銭程度。
くりっく365の付けた数字が異様なことが分かります。

この時はくりっく365が損失を出した人に対して補償をしましたが、気味の悪い事件だったと記憶している人は多いかと思います。

詳細は以下の記事をご覧ください。

2010年5月7日のフラッシュクラッシュ

ゴールデンウィーク終わりの2010年5月7日にダウ工業平均が一時1000ドル以上下落した事件です。

この暴落に伴ってFX市場も大荒れとなり、ドル円は5円以上、ポンド円は14円以上下落しました。
また、このフラッシュクラッシュ後も数週間は相場が大きく荒れました。

当時はトレーダーの誤発注によるものとされていましたが、実際はスプーフィングを使った自動売買プログラムによるもので、使用者がその後逮捕されています。

2011年9月6日スイスフラン介入

2011年9月6日に、スイス国立銀行が突然「1ユーロ=1.20フランの最低為替レートを設定する」と宣言し、無制限の「ユーロ買い・スイスフラン売り」の介入を始めました。

これにより短時間でEUR/CHFが1000pips以上も上昇しました。
逆にCHF/JPYでは1000pips以上の下落となり、多くの人が追証を求められる結果となりました。

2015年1月15日スイスフランショック

2011年9月6日に無制限の「ユーロ買い・スイスフラン売り」の介入を始めたスイス国立銀行でしたが、度重なる介入により疲弊したため、2015年1月15日に防衛ラインの撤廃を発表しました。

これによりEUR/CHFが約3800pipsの暴落。
CHF/JPYについては20分程度で4700pipsも上昇しました。

当時はスイスフランは防衛ライン付近でポジションを取れば必ず勝てる状況でしたが、スイス国立銀行の突然の撤廃によりこの手法を用いていたトレーダーは大損失を被りました。

国内業者でトレードしている人の中には数千万円の追証を求められたり・・・と史上最悪の事件だったと言えます。私が知る限り、スイスフランショックが過去最大の阿鼻叫喚でした。

このスイスフランショックの最中、国内のFX業者の多くでレートの配信を中止しました。

価格は大きく動いているのにも関わらずトレードが出来なくなり、ストップも機能せず、損切り注文を入れていたトレーダーは、再配信した時の価格で強制的にロスカットされ、大損することになりました。

この結果、スイスフランショックで大儲けしたのは国内のFX業者だけ・・・と言われています。

2016年6月24日ブレグジットショック

イギリスがEUを離脱するか否かを問う国民投票で、EU離脱賛成派が勝利したことによるポンドの大変動です。

アナリストや事前調査ではEU離脱反対派が勝利するとの見方が大多数だったのですが、ふたを開けてみると離脱派の勝利。

この「サプライズ」的な結果によりイギリスポンドは暴落。

ポンドドルは1日で約1400pipsの下落、ポンド円は約2100pipsの下落となりました。

この時も、「まさかイギリスが離脱するわけない」と考えていたトレーダーは大損失を被りました。

2019年1月3日フラッシュクラッシュ

年が明けて2019年の相場が始まったばかりの1月3日に突然ドル円やクロス円が暴落しました。

下げ幅としては瞬間的に5円ほどですが、それまでかなりレンジの続いていたドル円相場から見れば大きな動きでした。

この時は国内業者のヒロセ通商が豪円のレートを他の業者と比べても大きく乖離させたため、多くの人が損失を出しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

2020年3月コロナショック

一番記憶に新しいのがコロナショックですね。

新型コロナウィルスの拡大により世界が不安に包まれて、リスクオフになり、3月9日に瞬間的にドル円が暴落しました。

この大きな動き以降も下落は続きますが、この下げによってしばらくの間FX業者のスプレッドが広がってしまいました。

 コロナショックはこの時の瞬間的な下げだけではなく、2020年3月に発生した株式や通貨の暴落のことを指すことが多いです。

ショック相場でポジションを持つことのリスク

過去に発生したショック相場をご紹介しました。

為替相場もかなり大きな動きを見せることがあることが分かりますよね。

このようなショック相場は、いつ発生するかはわかりません。
もちろん大きく動いた方向にポジションを持って入れば大儲けとなりますが、その逆のポジションを持っている可能性も否定できません。

この場合、国内業者でトレードしていたら証拠金がゼロになるだけでなく追証を求められる可能性も出てきます。つまり、リスクは無限大なのです。

しかしその一方でゼロカットの付いているXMであれば追証は発生しません。

だからこそ私は海外FXに少ない証拠金を入れてハイレバでトレードすることを推奨しています。

例えば国内業者に100万円を入れてレバレッジ25倍でトレードしている人であれば、ハイレバの可能な海外業者に20万円を入れてレバレッジ100倍でトレードするのです。

そうすれば少ない証拠金で従来と同じロットの取引ができます。
もし大きなショックがあっても証拠金の20万円以上が飛ぶことはありません。

同じように国内業者で取引していたら、証拠金の100万を失うだけでなく、追証まで請求されてしまうのにです。

このように考えるとゼロカットの無い国内業者はリスク無限大と言えます。
阿鼻叫喚の中でもし自分がポジションを持っていたらどうしますか?

トレーダーなら、そんな時のリスクも考えておくべきだと思います。 

トレーダーであるならば、リスクを考えなくてはいけません。
そういった意味でもゼロカットのある海外業者を使う必要があると思います。

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