今回はファンダメンタルズについてです。
テクニカル一辺倒のトレーダーは多いと思いますが、大きな流れとしてファンダメンタルズの影響は知っておくべきかなと思っています。
別にファンダメンタルズを詳しく知る必要はありません。
ただ、長期的にはファンダメンタルズが相場が動かすことは知っておきましょう。
今回はテクニカルとファンダメンタルズの絡め方について解説します。
ファンダメンタルズが市場を動かす
このブログで紹介している相場分析にはファンダメンタルズに関するものがほとんど無いのですが、ファンダメンタルズによる影響そのものが相場を動かしているという事実は不動のものです。
結局はそういった売買の根拠となるものが無ければ相場は動きませんし、チャート分析も所詮ファンダメンタルズの影響で相場が動いた後の状況を分析しているに過ぎません。
そして、ファンダメンタルズの分析による予測ができるならそちらの方がいち早く相場を読み取れる事も間違いありません。
とは言うものの、殆どのプロのアナリストでさえ外れる事もまた事実でして、ファンダメンタルズ的に分析した場合の予測はかなり低い確率になっているようです。
単に経済指標からの予測はまだ易しいと思いますが、「概ねこれからの景気はこうなるだろう」といった大きな予測になりがちなプロのアナリストはあまりにも漠然とした捉え方が主流になっていて、筋が通った解説に聞こえはするものの、肝心な「いつまでにどこから上がるか下がるか」まで予測できないのが現状です。
つまり、ぼんやりとした予測しか出来ないわけですね。
ファンダメンタルズの重要さを今更長々と書く必要なないのですが、今回の記事ではファンダメンタルズを考慮する場合はどうしたら良いかがポイントになります。
恐らくファンダメンタルズの分析だけで上手くやっているトレーダーもいる事と思いますが、私はチャート分析オンリーが基本的な姿勢ですので、多くは語れないのが正直なところです。
そうは言うものの、全くファンダメンタルズを無視しているわけではなく、そういった情報を参考にしてトレードをしているのも事実です。
大きな影響を持つニュースに注目しよう
アメリカの雇用指標を筆頭にその他の大きな経済指標に注目して、これらの影響による相場の動きをみます。
単純に考えて、スイングトレードが可能な程大きな変化があるような相場の動きです。
ポジションもその動きの方向を狙っての押し目買い・戻り売りを考えます。
影響力の持続性を考える
重要さが中くらいの経済指標などは影響力も2日あるか無いかといったところです。
こちらはスイングトレードではなく、デイトレードを狙います。その日で最も影響力のありそうなニュースでも次の日に持ち越さずに決済するのが基本姿勢です。
影響力の薄そうなファンダメンタルズなら、1時間以内くらいでさっさと決済するのも良いかも知れません。
同じ日の次の経済指標がさらに重要なケースなら、その発表の前には必ず決済します。
ちなみに大きな影響力のあるファンダメンタルズは基本的にはその影響力の持続も長いのですが、必ずしも毎回そうなるとは限りません。雇用統計であっても、その時に大きく上下する場合も多いです。
どれほど動くかは、その時の相場次第です。
指標発表の時間帯を考える
基本的には経済発表の時間はポジションは取りません。
スプレッドも開く傾向にありますので、不利なトレードになりやすいからです。更にその後の5分は様子見するのが無難です。
特に経済指標で現在のトレンドから大きく動いた場合は、一気に戻してくることも多いため、注意しておきましょう。
まとめ
テクニカルトレーダーが考えておくべき事は、ファンダメンタルズの影響力とその持続性です。
影響力はチャートを見て判断し、持続性はその重要度を見ます。
もちろん、具体的にどのくらい重要かなどは私には分からないので、ForexFactoryなどで発表している経済指標の重要性(赤が最重要、オレンジ、黄)を参考にして、重要度が中で尚且つ数字が明確に大きいならおよそ数時間程のデイトレードはOKなどと考えています。
ただし、経済指標が同じ時間に複数発表されるなら確実に様子見します。
その様なケースは方向性がはっきりしている場合を除いてはポジションを取らない方が無難です。
経済指標以外のファンダメンタルズは基本的にサプライズのニュースと私は捉えていて、そういうのは殆どが要人の発言によるものになっています。こちらの影響も大きなものがあるので、注意して情報を解釈する事をお薦めします。