これまでに成功者のトレード方法(雑誌に載っているセレブ的なFXトレーダーも含む)やネットや2ちゃんねる等で書かれているトレード手法を試したりそのロジックを研究したことがあります。
数は覚えてはいませんが、恐らく1000個以上の手法を見てきたと思います。
それらの手法はどれも全く違ったルールではありますが、意外な共通性があります。
それは、同じトレード方法(順張りか逆張りか)ならば、エントリーポイントが似ているということです。
つまり、狙う方向が同じであれば、どんなインジを使っても基本的には大差ないのです。
違うインジを使う手法同士の共通点
全く違うインジケーターを使ってトレードする2人のトレーダーがいたとします。
違うインジケーターを使ったりして視点が違うように見えますが、トレンドについていくという理論が同じですのでエントリーポイントに共通性があります。
良く考えると当然ですが、インジケーターを使ってそのトレードルールを理解しないでただトレードしていると気づきにくいものです。
例えばボリンジャーバンドのバンドウォークで順張りエントリーしたい場合でも、ポイントとなる支持線・抵抗線を引いておいてそこを越えたら順張りというブレイクアウト狙いでトレードしても結局同じ様なトレード手法になり、エントリーポイントも似てきます。
MACDを使っての順張りエントリーや移動平均線でのクロスも同様な理論になります。
RSIでの逆張りエントリーは、ストキャスティックスを使っても同じようなエントリーになります。CCIでもそうですし、RCIでもボリンジャーバンドでも似たようなエントリーポイントになります。そして使うインジケーターによって必然とそのトレード手法のロジックも分かってくるのです。
なぜこのように違うインジや理論を使っても同じようなポイントでエントリーとなるかというと、
- 順張りはトレンド方向に動き出した初動でエントリーしたい
- 逆張りはサポレジラインや買われすぎ、売られすぎの状態から逆張りしたい
という考えはどの手法も同じだからです。
逆に考えれば、上記のポイントでエントリーしたいからこそ、どの手法も似たようなポイントでエントリーするようになるのではないでしょうか。
色々な手法を試してみると面白いハズ
酒田五法を含むローソク足のプライスアクション以外でのトレード手法(インジケーターを使ったトレード手法及びチャートパターン等)は、ダウ理論に基づいています。
ですので、トレード手法とは結論から言うと、支持線・抵抗線をこえれば順張りで、跳ね返れば逆張りなんです。
ゴールデンクロスであろうが抵抗線のブレイクアウトであろうが、基本は同じですね。
ただ、いかにダマシを減らして手堅いエントリーポイントを見つけるかはインジケーターなどによってその正確性が違ってくるでしょう。パラメーターの設定も影響してくるところです。
スイングトレード、デイトレード、スキャルピングはトレード時間が違ってきますので、それぞれに適したトレード方法が使われますが、結局順張りか逆張りしかありません。
時間軸が大きい方が適したやり方やインジケーターなどはありますが、基本的な考え方は全て同じです。
皆さんも色々なトレード方法を試して検証してみて下さい。
いろんなトレード方法を試す事でトレードに対するロジックが理解できるようになりますよ。
ということは、トレードの優位性を決めるのはフィルタリングと利食い・損切り?
今回の記事では、どんな手法であっても、コンセプト(順張りか逆張り)が同じであれば、エントリーポイントが似てくるということを解説しました。
誰もが似たようなポイントで入っている・・・ということは、エッジの優劣を決めるのはエントリーするかしないかを決めるフィルタリングルールか、利食い・損切りを決めるエグジットルールになるのでしょうか?
その可能性は否定出来ません。
トレードルールはつまるところ「ここから上げるところでロング、ここから下げるところでショート」です。
それを明確にするフィルタリングルールや、上手く行ったときと行かなかったときの対処方法であるエグジットルールは、トレードの優位性を決める非常に重要なルールである事に間違いはありません。