プライスアクションの重要さを知っている人にとっては、サポレジラインがまさにそのトレード手法の生命線である事を理解していると思います。
レートがサポレジラインに差しかかかった時、我々トレーダーは二つのシナリオを描きます。
どっちの動きになるかは後になってからでないと分かりません。
今回は、私なりの考えの下で、高確率で反発するサポレジラインやブレイクされやすいサポレジラインについて書いていきます。
反発しやすいサポレジラインになるための要素
サポレジラインとして反発する可能性が高まっているラインは、以下の2つの要素が必要です。
- その機能が既に証明されている事
- その機能がまだある事
上の二つが同時に起きていないと確率は高くありません。
つまり、支持線・抵抗線の機能が証明されていて、まだその効力を失っていないパターンである事が条件です。
まだ見えないサポレジライン
サポレジラインは重要ですが、必ずしもそのレートを目指して相場が動くというわけではありません。
過去のチャートを見て確認できるサポレジラインもあれば、まだ存在していないサポレジラインもあります。
チャートを見て、目で確認出来るサポレジラインは、過去の市場参加者達による激しい攻防によってできたものです。
そして、まだ存在していないサポレジラインとは、今後の売り手と買い手の攻防によってチャート上に出てくるもので、一旦相場が動いてからではないと分からない類のものです。
つまり、サポレジラインは今後も産まれ続けます。
過去のサポレジラインで必ず相場が止まる訳ではありません。
ブレイクされるサポレジライン
最も重要な支持線・抵抗線となり得るのは皆が注目する最高値・最安値です。
しかし、そのような最高値・最安値ですら、モメンタムが強い場合はあっけなくそれらの線は破られてしまいます。
相場が動く前までは、集団心理を利用して最高値・最安値は常に支持線・抵抗線と定義付けて間違いはありませんが、その時の勢い次第では軽くブレイクされるのです。
また、視覚的に確認できるサポレジライン大衆に意識されやすいポイントであるため、意図的に売買を仕掛けるプロのトレーダー達もいます。
そういった場合だと過去の最高値・最安値は、たとえ過去の重要な支持線・抵抗線でも意外と簡単に破られてしまうのです。
これらのポイントは間違いなく、サポレジラインです。
どうしたら良いのでしょう?
2回反発したラインこそが最強
私が考える最強のサポレジラインとなりうるのが、2回反発したラインです。
つまり、3回目の反発をトライする局面は、高確率で反発しやすい、と言えるのです。
これは確率的にはかなり高いです。
その理由は、価格の動きが一時的にパターンにはまっているからです。
パターンになってない場合ももちろんありますが、ここはあくまでも高確率というところに注目しましょう。
それでは3回トライして反発するチャートをご覧ください。
高確率でサポレジラインが機能するのは、それらが過去においてその機能を証明した場合に限られます。その機能を証明してもいないのに支持線・抵抗線と考えるのは実はちょっと間違っているんですね。
4回目以上の反発は信頼性が落ちる?
では支持線・抵抗線の機能はいつまで続くのでしょう?
答えは、それは誰にも分かりません。
ですからあくまでも確率に注目します。
最も効果的に機能する3回目の反発狙いで良いのです。
4回目以降に反発があったとしても、実はそれは高確率ではありません。
例え支持線・抵抗線の機能は続いていても、殆どの場合において4回以上反発する事はそれほど高い確率になっていません。
手堅くトレードしたいのなら、4回目からはむしろブレイクがあると考えた方が無難です。
私は支持線・抵抗線の機能は3回までで、それ以降はブレイク狙いに徹します。
何故そうなっているか?については、その理由は私には分かりません。
ただ、統計的にそうなっているだけです。
現実問題として、4回目の支持線・抵抗線に対する価格の試しは、やはり反発しにくいと読んでいる人が多いみたいです。
私の経験上からも、4回目以降は確率が低くなっています。
特に5回目は殆どがブレイクすると考えています。
つまり、サポレジラインは反発すれば効果が上がるというものではなく、むしろ期限切れが近づいていると考えるべきです。
そして、最も効果が高いのが3回目。
これだけ覚えておくだけでも、トレードの結果が大きく変わるはずです。