窓

トレーダーなら「」という言葉をご存じかと思います。
英語ではギャップと呼ばれ、FXでは毎週1度だけ、週明けの時に窓が見られることがあります。

今回は窓を使うトレード手法について考えて行きたいと思います。

窓が開く理由とその性質

窓が開きやすいのは、土日に何らかのニュースが出て、市場参加者の相場に対する反応が大きい時です。インパクトが強いほどこのギャップ幅も大きくなります。

大幅なギャップは市場参加者が慌てて動いた証拠であり、窓をあけた方向へ続伸する兆候とも受け取れます。

しかし現実には、一度すっきりポジションが清算されてしまうと、今度は逆方向へ戻る動きが出るケースが多いものです。

つまり、相場が「大きく下落して始まったら買い」、「大きく上昇して始まったら売り」という逆張りの思考が基本になります。これが窓埋め手法になります。

窓埋めを狙う手法で勝てるのか?

一般的に、窓が埋まる確率は8割~9割と言われています。

ということは、週明けは早起きして、窓の開いた通貨ペアを片っ端から窓埋めの方向にエントリーしてやったら・・・と考えるのは誰もが同じでしょう。

事実、この窓埋め手法については多くのブロガーさんが「必勝法」として解説していますし、情報商材の中にも窓埋めトレードを推奨するものもありました。

しかし、元FXコーチさんのブログで少し面白い検証がしてありました。

内容をまとめます。

  • 窓が埋まる可能性は8割~9割
  • 窓埋めは市場開始から10時間位内に終了する
  • 市場開始から1時間位内に3割の窓が埋まる
  • 市場開始から30分くらいまでは業者のスプレッドが大きく開く

注目すべき点は、窓は早い段階で埋まる点と市場開始直後のスプレッドの開きですね。

月曜日の市場開始直後はどの業者でもスプレッドがかなり開いています。

そのため、窓埋めを狙うにしても窓の幅よりもスプレッドが広かったりする事もありますし、下手するとスプレッドが開いている内に窓が埋まってしまうことも多くあるようです。

私も実際に早起きしてチャートをじぃっとみて確認したところ、確かに市場開始からすぐに窓埋めに向かうことが多いです。

ですので、市場開始30分くらいの段階で窓のほとんどを埋めていることがほとんどのため、窓埋めトレードでコンスタントに利益を出し続けるのも簡単じゃないかな?という印象を受けました。

どんな手法でも実際に検証すべき

窓埋めトレードは、勝ちやすいトレード手法だとずっと言われてきました。

しかし、いざ実践してみるとなると、市場やブローカーなどの状況によって決して簡単ではない事が分かります。

窓埋めトレードの他にも、具体的で勝ちやすい手法はありますが、それを鵜呑みにして実践するのはキケンです。やはり自分自身の目で市場を確認して検証し、本当に優位性があることをチェックする必要はありますね。

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