- ある程度利益が伸びたら、損切りをエントリーポイントに持ってきてリスクゼロにすべきだ!
- 利食いを伸ばすために、トレーリングストップを使いましょう
というやり方をよく見聞きします。
確かに、一般的には利食い・損切りに関しては以下のような事が基本とされています。
- 損切り値はある程度含み益が出たら建値においてリスクゼロにする(建値ストップ)
- 更に利益が出てきたら徐々にストップを上げて利益を確保していく(トレーリングストップ)
このように段階的にストップ値を変更することで、損失を減らしつつ利食いも伸ばすという非常に素晴らしい戦略になりますが、私は一切やっていません。
今回の記事では、私が建値ストップやトレーリングストップをやらない理由や、損切り値や利食い目標値の変更について私の考えをまとめました。
Contents
建値ストップとトレーリングストップについて
まずは建値ストップとトレーリングストップについて解説します。
建値ストップ
建値ストップは、トレードで一定の含み益が出た後、損切り注文をエントリー価格(建値)に移動させることで、その後の価格変動で損失が出ても元本を保護する方法です。
建値ストップを使えば、ある程度含み益が出た後は「リスクフリー」でポジションを持つことができます。
今後どう動いても損はしないと思えば、ポジションを楽に伸ばせます。
メリットとデメリットについては以下のようなものがあります。
建値ストップのメリット
- 建値ストップを設定することで、トレードでの損失リスクを限定し、最悪の場合でも元本を保護できる
- 損失を出さずに済むため、冷静に市場を見て利食いを伸ばすことができる
建値ストップのデメリット
- 建値ストップ後に再びエントリー方向に動く可能性もある
- 建値ストップを決める水準が難しい
トレーリングストップ
建値ストップはあくまでも損切りを建値に置くやり方ですが、含み益が膨らむにつれて利食いレートを変えていくのがトレーリングストップです。
エントリー後に価格が順行した際に徐々にストップ位置(損切り位置)を移動していきます。
これにより余計な損失を減らすことが出来たり、また利益をひたすら伸ばすことが出来ることがメリットと言えます。
逆にデメリットとしては、価格の動き方によっては利食いが早まってしまう可能性があることなどでしょうか。
私が建値ストップやトレーリングストップをやらない理由
私が建値移動やトレーリングストップをやらない理由は、自分には向かないと思っているからです。非常にシンプルな答えですね。
具体的な理由は以下の通りです。
- ある程度利益がのったら・・・の「ある程度」が分からない
- 建値移動するためにチャートを見続ける必要がある
- メンタルを削られるのが嫌
ある程度利益がのったら・・・の「ある程度」が分からない
建値移動をするうえでポイントとなる「ある程度利益が乗ったら・・・」の「ある程度」が「どの程度」か良く分からなかったということです。
当然のことながら、少しの利益が出たくらいで移動すると簡単に決済にかかってしまいます。
そのあと価格が伸びて言ったら悔しいですよね。
また、常にボラティリティは変動するので固定幅にすることもできません。
結果として当時は、トレード足で見える直近の抵抗線を抜けたら移動するというルールを採用していました。しかし、やはり抵抗線を抜けてもまた戻してくることもあって、ヒヤヒヤしたり、ストレスが増大しました。
それで、「こんなにストレスを溜めるくらいなら、やらない方がいいじゃない?」と考えて、結果的に撤廃しましたwww。
建値移動するためにチャートを見続ける必要がある
これが致命的なデメリットです。
建値移動するためにチャートを見続ける必要があります。
私は、メンタルの問題を回避するためにも、エントリー後はOCO注文を入れてチャートをあまり見ないようにしています。
しかし、建値移動をするためにはチャートを見ていないと出来ません。
これが何より苦痛でした・・・
いつ移動するタイミングが訪れるのか分かりませんし、寝ている時間はそもそも建値移動できません。じゃぁいつ寝たらいいんだよ?って思いますよね。
やったり、やらなかったりであれば、ルールとして成り立ちませんので結果的にはこれが理由で建値移動は諦めてしまいました。
ちなみに分割決済や増し玉も取り組んだことはありますが、私には合いませんでしたので、今はやっていません。
増し玉って相場師の仕事っぽくてかっこよく見えるんですけどね。
メンタルを削られるのがとにかく嫌
ここまで書いたように私はメンタル弱めです(笑)
そういったこともあって、ポジション保有中は出来る限り精神的な上下を繰り返したくありません。
だからこそエントリー後はOCO注文を入れてほったらかし、運を天に任せるやり方の方が好きです。
エントリー後にチャートを見るのが嫌なんです。
また、私は利食い目標まではできる限り伸ばし続けるスタイルなので、ちょっとした変動では決済しません。そういったこともあって、トレイリングストップは私の手法や考え方とは合わないのです。
建値移動やトレイリングストップが使える人は使おう
以上、私の建値移動やトレイリングストップに関する考えでした。
私個人としても建値移動やトレイリングストップは有効だと思っています。
しかし、これらを実戦しようとすると、私がトレードで絶対に譲れない「エントリー後はOCO注文を入れて後は放置する」というスタイルを諦める必要が出てきます。
「どっちが良いだろうか・・・」
と天秤にかけた結果、やはりエントリー後は放置する、というスタイルを選ぶ結果になりました。
ちなみに私は使ったことはありませんが、自動でトレーリングストップを実践してくれるソフトやツールもありますのでそういったものを使うのも一つの手ですね。
建値移動も分割決済、増し玉も、性格や手法によっては有効な手法になり得ますので、興味のある方は一度取り組んでみると良いと思います。