現在、サポートライン・レジスタンスライン付近に価格があったとします。
それまでは長いレンジ相場が続き、このまま行けばレジスタンスラインを上に抜けていきそうです。
このラインを抜けてきたときに狙う手法としては2つ考えられます。
- ブレイクを狙って即エントリー
- ブレイク後の押し目を狙ってエントリー
さてどちらが良いのでしょうか?
ブレイク狙いと押し目買い
冒頭の言葉での説明だけでは分かりにくいかと思いますのでブレイクを狙って即エントリーとブレイク後の押し目を狙ってからのエントリーの図とチャートをご覧ください。
実際のチャートです。
このチャートの上位足は上昇トレンド中です。
ですが、この時間足(15分足)ではサポレジに挟まれたレンジ相場が続いていました。
しかしチャート右半分以降では一気にブレイクしています。
ここで、ブレイク飛び乗りでエントリーするのであれば、白色の丸のポイント、押し目を待ってからエントリーする場合は、黄色の丸のポイントでエントリーすることになります。
それぞれのメリットデメリットを整理しましょう。
ブレイク飛び乗りメリット・デメリット
ブレイク飛び乗りのメリットは、勢いに乗ってエントリー出来る点です。
上手くいけばエントリーした瞬間から利益が出て、そのままグングン利を伸ばせる事もあります。
例えば下のチャートをご覧ください。
白い丸のポイントでブレイクを狙ってエントリーしたら、一気に利益が増えていくのがイメージできるかと思います。損切り幅をレンジ上限にしてもかなりリスクリワードレシオの高いトレードが出来ます。
しかし、良いことばかりではありません。
ブレイクしたと思ってエントリーしてもすぐに戻ってくるダマシも数多くあります。
例えばこのチャートでは、先にレンジ下限をブレイクした!と思わせておいて今度は逆方向にブレイクしました。
最初にショートポジションを持った場合、しっかりと損切りしないと、とんでもない含み損を持ってしまうことになりますね。
このように確実にブレイクを見破る事はできないのです。
つまり「ブレイクした!と思って飛び乗っても騙される可能性があり、勝率は高くはない」というのが飛び乗りのデメリットです。
押し目買い、戻り売りのメリット・デメリット
押し戻りを待つ場合は、ダマしにあう可能性はブレイクと比較すると格段に減ります。
一度明確にブレイクした後を狙うわけですからね。
そのため、高勝率を求める場合には優れたやり方です。
しかしデメリットとしては、一気にブレイクした場合、押し目や戻りのチャンスがなく、ブレイクする勢いを指をくわえてみることになることも多いです。
これは先ほど出したチャートですが、ちょっとした戻りを作ったのはブレイクしてからかなり経ってからです。
戻りを待ちながら一方向に進むチャートをみるのもなかなか辛いものがあります。
「押し目買いに押し目なし」という言葉がありますが、正にその通りとなるケースも多いのです。
ブレイク狙いと押し戻り狙い、どっちが優れている?
どちらが優れたエントリー手法なのでしょうか??
私も過去チャートで検証したことがあるのですが、結論から言えば、どちらでも大丈夫です。
相場の方向性・エントリーすると決めた方向が合っていればどちらでも利益が上がるはずだからです。
結果的に私は、押し戻りを待ってからエントリーする手法を採用していますがこれは、押し戻りを待つ方が優れているからではなく、単に私の性格に合っているからです。
ブレイクを狙ってダマシに合うことが多いと、精神的にしんどいのです。
逆に一度明確にブレイクしてから押し目を待った方が、後出しじゃんけんみたいで精神的に楽です。結果的に押し目や戻りを作らずにブレイクしても「まぁそういうこともあるよなぁ」という気分でチャートを見ていられる性格だからでしょう。
どちらが優れているということはないので、ご自身のスタイルや性格に合った手法を採用すると良いと思います。