FXで継続的に勝ち、稼ぐため絶対に知っておくべき知識としてトレンドの概念があります。
非常に大切ですので、これを機会に是非覚えてください。
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トレンドとは
相場には「トレンド イズ フレンド」という有名な言葉があります。
トレードで継続的に利益を出していくにはトレンドに乗ることが非常に重要という意味です。
トレンドとは和訳すると傾向や動向という意味ですが、相場におけるトレンドとは簡単に言えば価格の動く方向や流れのことです。
トレンドには「上昇」と「下降」の2種類があります。
上向きの流れは上昇トレンド、下向きの流れは下降トレンドと呼びます。
また、トレンドが出ていないときはレンジと呼ばれます。
レンジ相場は相場の約7割程を占めると言われており、相場の多くがレンジ相場、たまにトレンド相場が見られる程度、と解釈していいでしょう。
上昇トレンドと下降トレンド
上昇トレンドと下降トレンドの定義について説明します。
上昇トレンド
上昇トレンドとは、高値と安値を切り上げ続けている状態です。
逆を言えば、高値安値を切り下げたら、それが上昇トレンド終焉のサインとなります。
チャートをもとに説明します。
これはドル円の上昇トレンド局面のチャートです。
目立った高値と安値に数字を付けています。
安値を付けたポイントは③⑤⑦で、数字の順番に高値を切り上げています。
このように高値を切り上げる、安値を切り上げる、という流れが上昇トレンドになります。
しかし、⑨では直近の安値である⑦のを下回っています。
この場合は「安値を切り上げる」ことが出来ていませんので上昇トレンドが終了したと考えます。
ここで注意して欲しいのが、⑨のポイントはあくまでも「上昇トレンドが終了した」と考えるだけであって、「下降トレンドに入った」とは考えません。
場合によっては⑨から高値を更新してくるケースも多々ありますし、レンジになることもあります。
下降トレンド
下降トレンドとは、安値高値を切り下げ続けている状態です。
逆を言えば、安値高値を切り上げたら下降トレンド終焉のサインとなります。
こちらもチャートをもとに説明します。
ドル円の下降トレンド局面のチャートです。
これはドル円の下降トレンド局面のチャートです。
目立った高値と安値に数字を付けています。
安値を付けたポイントは②④⑥で、数字の順番に高値を切り下げています。
このように高値を切り下げる、安値を切り下げる、という流れが下降トレンドになります。
しかし、⑦では直近の高値である⑤を下回っています。
この場合は「安値を切り上下げる」ことが出来ていませんので下降トレンドが終了したと考えます。
この定義が崩れた時が下降トレンド終焉のサインとなります。
上昇トレンドと同じく⑦の時点ではあくまでも「下降トレンドが終わった」と考えるだけです。
「上昇トレンドが始まった」と考えてはいけません。
トレンドフォローのポイント
次はそのトレンドを活用したトレード(トレンドフォローのトレード)を行う上でのポイントを解説します。
重要なことは、
- トレンドの発生を見極めること
- 優位性のあるエントリーポイントを見つけること
この2点です。
この二つが分かれば、トレードがぐんと簡単になることでしょう。
トレンドの発生を見極める
トレンドに乗るためには、いち早くトレンドの発生を見極めなければなりません。
その見極め方には様々な方法がありますが、ここでは価格の位置関係によって見極める方法をお勧めします。
上昇トレンドの場合、その直前の相場状況は下降トレンドかレンジのいずれかです。
この2つの相場状況において上昇トレンドの発生を見極める方法をご紹介します。
1.直前の相場が下降トレンドの場合
下降トレンドは連続して高値と安値を切り下げている状況ですので、まず安値を切り上げた段階で下降トレンドの終了を疑います。
次に直近の高値を切り上げれば、下降トレンドが終了し、上昇トレンドに突入する可能性があると判断できます。この時にローソク足で大陽線が連続したり、明らかなボラティリティを伴った上昇を見せれば、即上昇トレンドと見なします。
直前の相場がレンジの場合
レンジ相場は2本の平行線の間で横ばいが続いている状況ですので価格が平行線の上のラインをブレイクしたら、レンジ相場が終了し上昇トレンドに突入する可能性を考えます。
その後、レンジの中に再び戻ることなく上昇していけば上昇トレンドになったと判断します。
一度レンジのラインまで押してから強く反発すれば、上昇の流れが強いと考えてOKです。
優位性のあるエントリーポイントを見つける
トレンドの発生を見極められたとして、次にエントリーするタイミングを知っておく必要があるのですが、これに関しては正解はありません。
極論ですが、トレンドが継続するのであればどこでエントリーしても勝ちトレードとなります。
相場が上げ続ければ、どこでロングしても勝てます。
とはいえ、出来るだけ優位性のあるポイントでエントリーしたいものです。
優位性のあるポイントとはどこかというと、上昇トレンドであれば、意識されるであろうサポートライン付近まで引き付けてエントリーが一番の理想です。
残念ながら、必ず反発するサポートラインというものは存在しませんが、サポートとなる可能性が高いポイントはありますので幾つかあげさせてもらいます。
以下は全て上昇トレンド時のロングエントリーポイントとお考えください。
- 直近高値安値にフィボナッチリトレースメントを引いてフィボナッチ比率のライン
- 移動平均線・トレンドライン
- レンジをブレイクアウトしリトレース後のレンジ上限下限のライン
- 直近安値までリトレースしたときの直近安値ライン
トレンドの発生を見極めて、押し目や戻りでエントリーする
トレンドフォローのトレードについて、少しでも何か掴めましたでしょうか。
「トレンドの発生を見極めて、押し目や戻りでエントリーする」
といったやり方が基本になります。
トレンドの発生の見極め方にも色々な考えがありますし、押しや戻りのエントリーポイントも色々な考えがあります。
相場は予測できませんので、絶対的に正しいトレンド発生ポイントもエントリーポイントもありません。しかし、上記を参考に、ご自身で使えそうだと思えるものがあれば、チャートを見ながら有効性を検証してみて下さい。
トレンドの認識は難しくない!
トレンドについて理解いただけたでしょうか?
チャートを見る際には、価格の高値安値の位置に注目し、トレンドの今の状況を把握するよう意識して下さい。慣れるまでは多少時間が掛かりますが、決して難しいものではありません。
それでも「相場の波を見るのがなかなか難しい」と思う方はMT4に最初から入っているZigZagを使用してみてください。
ジグザグを使用することで、直近の高値や安値が非常に見やすくなります。
より客観的にトレンド分析が出来るようになりますのでオススメです。
例えば、15分足で上昇トレンドになったと思っても、上位足である日足や4時間足では下降トレンドの場合、15分足での上昇は下降トレンドの戻りに過ぎません。
その場合には、上昇トレンドだからと言って無闇にロングするのではなく、上位足のトレンド方向に従ってショートのポイントが来るのを待つというのも有効なルールになるかと思います。