私個人としてはデイトレやスキャルのトレードでは重要指標発表の前後にトレードすることはお勧めしません。
指標と言っても様々なものがあり、為替の動きに影響を与える大きさもマチマチです。特に意識しなければいけないのは、雇用統計やFOMC関連、FRB議長など各国中央銀行トップの記者会見などです。
これらの発表時は時には大きく動いて「チャンス」と思うこともありますが、それでも指標発表前後は手を出さない方が良いです。
その理由を解説します。
Contents
指標トレードをやるべきではない2つの理由
指標トレードをお勧めしない理由は以下の二つです。
- スプレッドが広がる
- 業者の約定力が下がる
スプレッドが広がる
重要視表示には相場が大きく動きます。
もちろん上がるか、下がるか、あまり動かないかは分かりませんので指標発表時にトレードすることは勝率50%のギャンブルをするようなものです。
純粋に勝率50%であればいいのですが、実際はそうではありません。
なぜなら、FX業者のスプレッドが広がるからです。
スプレッドとはFX業者に払うコストのようなものですが、スプレッド固定を謳う業者であっても、重要指標時に限っては変動制のスプレッドに変わります。
この理由としては、FX業者の受け皿となるインターバンク市場のスプレッドも大きく変動することが考えられますが、業者によっては時には数10pips以上開くこともあります。
つまり、価格が急激に動くときにはスプレッド、つまりコストが拡大しトレーダーにとって非常に不利な条件になってしまうのです。
業者の約定力が低下する
約定力とは、指定した価格でトレードが成立する力のことだとお考えください。
ドル円を100.00円でロングしていたとして、100.30円で利食い、99.90で損切りの注文を入れたとします。
価格が急激に動き、約定力が低下してしまうと、100.30円を突破しているのに利食い注文が成立しなかったり、損切り注文が99.90では約定せず、99.80や99.75など自分にとって不利な価格で成立することが多々あります。
このように、自分が狙った価格で約定できないことを「滑る」と言います。
FX業者によっては、指標時だけでなく、通常時ですらツルッツルに滑るところもありますのでご注意ください。
デイトレやスキャルなら指標時のトレードはやめておこう
以上が指標発表時のトレードをお勧めしない主な理由になります。
勿論、運よく大勝ちすることもあるかもしれませんが、それはまぐれであり、続けていればいずれは負けてしまうと思います。
ちなみに、4時間足以上をトレード足としたスイングトレードをする場合には指標発表の大きな動きも吸収されますので、あまり神経質になる必要はありません。
重要指標の確認の仕方
ここでいう重要指標とは、雇用統計などの世界が注目するものです。
私は毎日「羊飼いのFXブログ」で、指標のスケジュールを確認しています。
「羊飼いのFXブログ」では、指標の重要度をランク分けしています。
その中で私が重要指標と思っているのは、
- 米国の指標ではSSランク、Sランク、AAランク
- その他の国の指標では◎ランクと○ランク
上記ランクの指標発表があるときは、少なくとも前後30分の間はトレードを行いませんし、もしポジションを持っていても含み益で・含み損にかかわらず決済することにしています。
指標トレードで勝ち続けている方もいるのかもしれませんが、はり継続的に勝ち続けるのは難しいと思います。
重要指標前後はトレードを控えるようにしましょう。