FXトレードで損切りすると、お金を失った苦痛でメンタルがやられるという方、多いと思います。
今回はその苦痛をやわらげる方法とテクニックについて具体的にまとめます。
メンタルがブレブレの方はぜひご覧ください。
Contents
損切りが苦痛じゃなくなった
これまでFXトレードを行ってきて、「自分も一人前になったな」と感じた瞬間があります。
それは、ロスカットをした時にお金を失った痛みを感じなくなったことです。
私は元々ケチな節約家でして、必要ないものにお金を使わないのはもちろん、必要なものに対しても10円単位でケチります。
それでもFXトレードでは、1回10分の取引で5万円とか簡単に損切りします。
淡々と切ります。
自分がこれを当たり前に出来るようになっているのを感じた時、結構な衝撃がありました。
FXトレードでは10分で5万円を失っても平気なんだと・・・
苦痛を感じなくなった理由
苦痛を感じなくなった理由は、まず間違いなく「経験」です。
FXトレードを始めた当初、僕は損切りになったお金を色々なモノに置き換えていました。
「この損切りがなければ、ゲーム機が買えた、高級ディナーに行けた、飛行機に乗ってちょっとした旅行ができた・・・」などなど。
でもその損切りを100回・1000回と重ねるうち、FXトレードでお金を失うことに慣れちゃったんです。1000回も「○○が買えたのに・・・」なんてやってたら、精神が壊れてしまいますから、慣れてしまったんでしょう。
加えて、自分のトレード手法の「勝率」を理解したのも要因です!!
数多くのトレードをこなすうち、自分のトレード手法がどれくらい勝てるのか把握できるようになりました。
したがって、自分がどれぐらいの確率で負けるかも分かっているのです。
だから損切りが発生しても、その確率内でおさまっている限りは何とも思いません。取引を何回か積み重ねていけば、最終的に勝ちトレードの方が多くなることを知っているからです。
損切りはリスクの受け入れではない
「キッチリと損切りを設定して、リスクを受け入れることが大切」
FXトレーダーなら、誰もが一度は耳にしたことのあるセリフだと思います。しかしこれを、本当の意味で理解している人は少ないです!!
多くの人はFXトレードを仕掛けるときに、自分がリスクを取っていることを知っています。
そして逆指値を設定することで、「自分はそのリスクを受け入れた」と考えるのです。
しかし、この考えは間違っています。
「損切りを置く=リスクを受け入れる」ではありません!!
「値段が損切りライン間近まで来たら、胃がキリキリする」
「損切りトレードが続くと、ついイライラして暴言を吐く」
これらの症状に、心当たりがある場合、あなたはFXトレードのリスクを、完全には受け入れていません。心のどこかで、「お金を失いたくない」と思っていたのです。
そういう人はやはり、無意識にでもリスクを避けようとしてしまいます。表面的にはリスクを受け入れているように見えても、心の奥底では損切りになることを恐れているからです。
しかしFXトレードにおいて、リスクを避けることはできません。
すると、どうなるか??
避けられないものを避けようとする中で、自分の心の中で弊害や葛藤が生まれます。
その結果、自分のFXトレードがうまくいかなくなるのです。
本物のFXトレーダーはリスクがあることを理解しているだけではなく、そのリスクを完全に受け入れています。したがって損切りしても、不愉快な気持ちになることはありません。
つまりFXトレードに付きものであるリスクで、自分の規律・集中力・自信を失うことがないのです!!
損切りの苦痛を消す対策
「FXトレードの損切りで、苦痛を感じないようにしなさい」
これは言うのは簡単でも、なかなか身に付けることはできません。
実際FXトレードを始めてからずっと、僕は損切りが苦痛でたまらなかったです。
会社で長時間働いて稼いだお金が、ものの数分で吹っ飛んでしまう・・・損切りをした日はいつも暗い気持ちになり、やる気が起こらなくなりました。
このダメージを何とか軽減できないかと、前から色々と試してきましたよ。
これまで編み出してきた対処法は以下の3つです!!
- 損切の練習と考える
- 損切りという名前を変える
- お金に換算しない
ではそれぞれについて、以下にくわしく説明しましょう。
1. 損切りの練習と考える
利益を期待するから、損切りを痛く感じるのです。
FXトレードする目的を、「利益を出す」から「損切りの練習をする」に変えましょう!!
だからエントリーする前には「このトレードよ、損切りになれ」と願うのです。
そして無事に損切りとなったら、「いい練習になった!!」とガッツポーズをします。
その後、ちゃんとルール通りに損切りできた自分をめっちゃ褒めてあげましょう。
また、本当に損切りの練習をするのもアリです。
毎朝まず起きたら、ドル円を最小通貨単位で買ってください。そして10pips下がったら、損切りを行うのです。
これを毎日続けていれば損切りに慣れて、苦痛を感じにくくなりますよ!!
しかも続けていれば、思わぬ利益を生み出してくれるかもしれません。
2. 「損切り」という名前を変える
もう損切りの「損」という字から、ネガティブなイメージを強く感じてしまいます。こんな言葉を使うから、「イヤだな~」と思ってしまうわけです。
だから例えば、これから損切りのことを「資金回収」と言い換えましょう。
「あのトレード、全然ダメだったから資金回収してやったぜ」
上から目線で、そう言い放つのです!!
3. お金で換算しない
トレード記録に「-10万円」と書いてあるのを見たら、普通にヘコみます。
これは、お金に換算するからダメなのです!!
たとえば、「pips(ピプス)」でトレード記録をつけてみてはどうですか??
「-10万円」より「-20pips」の方が、後で見返したとき明らかにダメージの大きさが違います。
どうしても金額で記録を残したいときは、10,000円=1ポイントとしてケタと単位を変えましょう。
「-10万円」なら、「-10ポイント」です。
これだけで見た目の数字が小さくなり、かつダイレクトに金額が目に入ってきません。
まとめ
損切りで苦痛を感じるようだと、適切なFXトレードができません。
お金を失うことに痛みを感じる人は、少しでもその苦痛を消す工夫をすべきです。
今回紹介した「損切りの苦痛を消す対策」はすぐできるものばかりなので、ぜひ試してみてください!!