今回は相場の動きを超滑らかに表示するトレードシステムをご紹介します。
あなたはこれまでに「狙っている方向は合っていたのに負けてしまった!」なんて経験はありませんか?
例えば現在が上昇トレンド中でロングエントリーをしたのにも関わらず、少し下げてしまったところで損切った所、そこから一気に上昇した・・・なんてことは、誰もが経験していると思います。
こうなる要因は相場のノイズです。
相場はずっと上げ続けるわけでもなければ、下げ続けるわけでもありません。
上昇の中でも小さな下落、下落の中でも小さな上昇があります。
そういった「ノイズ」的な動きにダマされにくくするのが今回の手法です。
滑らか過ぎるシステムについて
まずは手法のチャートをご覧ください!
超滑らかな推移です。
このシステムでは複数のATRバンドと、HMAを利用した平均足スムーズドを利用しています。
相場の大まかな流れが非常に見えやすいですよね。
平均足スムーズドの色が変わったタイミングでエントリーするだけで、簡単に相場の上下が取れそうです。
え?相場はそんなに簡単じゃない?
その通りです。
このチャートではローソク足を非表示にしているので、大まかな流れしか表示出来ていません。
ローソク足を表示したのが下のチャートです。
あれ?少し見え方が違ってきました。
もしかすると「全然だめじゃないか!」と思う人もいたかもしれません。
確かに平均足スムーズドは平均足の一種ですが、平均足よりも実際の価格と乖離が生じやすいのが大きな特徴です。そのため、大まかな流れは示せても、ローソク足とは少し動きが異なるのです。
しかし、上手に使うことでこのシステムは非常に有効に機能するのです。
これからそのやり方について詳説していきます。
滑らか過ぎるシステムのエントリーポイント1
まず最初のエントリーポイントは大きな流れの押し目買い・戻り売りです。
エントリーの条件は簡単。
ショートエントリーの場合は、長期間平均足スムーズドが陰線(橙色)になって長い下降トレンドが続いた後に陽線(緑色)に切り替わります。
この緑色に変わった中で、ローソク足がATRバンドにタッチしてから下落し、平均足スムーズドの色も橙色に変わったところでショートです。(ロングは逆です。)
これは非常に効率の良いエントリーポイントで、大きな流れの切り替わり付近で入れるメリットがあります。
損切りについては、エントリー前のATRバンドにタッチした足の高値において、利食いは平均足スムーズドの色が変わったタイミングで行います。
損切りはローソク足、利食いは平均足スムーズドとすることで、損切りはタイトにしながらも、利食いはできるだけ伸ばせるスタイルになります。
ロングエントリーの例は以下の通りです。
滑らか過ぎるシステムのエントリーポイント2
次のはパパっとやれるエントリーです。
まず条件としてはそれなりに長く平均足スムーズドのトレンドが出ていること必須です。
例えばショートエントリーの場合は、平均足スムーズドの陰線が連続していて、その流れの中で価格が上のATRバンドにタッチしてから陰線が出た個所でエントリーします。
トレンド中のちょっとした戻りを狙う戦略ですね。
ATRバンドはボリンジャーバンドと同じくその時のボラティリティを示します。
つまりは少し行きすぎた個所まで戻ってきたところで順張りエントリーをすることになります。
利食いは前回安値あたりをターゲットにしますが、勢いがある場合はもっと伸ばしても良いでしょう。
ロングエントリーはその逆ですね。
エントリー例のチャートも出しておきます。
他の使い方
今回のトレードシステムはエントリー判断以外にも使えます。
特におススメなのが相場の波を判断する使い方です。
以下のように、平均足スムーズドの色の変わりから、ダウ理論のトレンド判断をすることもできます。
これなら全くの裁量判断無しに相場環境分析もできてしまいます。
ローソク足を一緒に表示したチャートは下のようになります。
少しノイズ的な動きもあるせいで、ローソク足だけでは相場の波が分かりにくいですよね。
相場の波を理解する際にも使ってみてください。
まとめ
今回は相場を滑らかに表示してエントリーしていく手法を公開しました。
裁量判断がほとんどなく利用できますので、初心者の方に超おすすめです。
これからも使える手法をガンガン公開していくのでよろしくお願いします。