あなたは呑み行為とは一体どんなものかご存じでしょうか?

呑み行為とは、「賭けを受け付ける側が実際の賭けの結果に基づいて支払うのではなく、賭けた金額を自分の手元に留め置く行為」を指します。

つまり、賭けの結果に関係なく、相手の賭け金を自分の利益とする行為です。

「え?それっとダメじゃないの?」と思われるかもしれませんが、FXの世界では違法ではありません。一つの証券取引のやり方として確立されています。

そんな呑み業者と言えば国内業者ですが、実は海外FX業者にも存在します。

今回は呑み行為について詳しく解説しつつ、海外FXで行われる呑み行為、そして呑み業者を見極めるテクニックについても紹介していきます。

呑み行為とは?

賭けを受け付ける側が実際の賭けの結果に基づいて支払うのではなく、賭けた金額を自分の手元に留め置く行為を指します。

例えば競馬を思い浮かべてください。

Aさんが特定の馬に1万円を賭けるとします。
ここで代理人(ブックメーカー)が1万円を受け取り、そこから競馬場へ行って1万円の馬券を購入すれば、普通の競馬になります。Aさんの馬券の購入によってオッズが変わったりします。

一方で呑み行為の場合、1万円を受け取った代理人は馬券を買わず、賭け金をレースには投じません。代理人は馬の勝ち負けに関係なく1万円を貰います。そのため、Aさんの1万円はオッズに影響を一切与えません。

その後、レースは実際に行われます。
代理人が呑み行為をしている場合、Aさんの予測で利益が出たら代理人が配当金を支払います。

一方でAさんの予測が外れたら、代理人は何も支払いません。

Aさんから見れば、代理人が本当に馬券を買っているのかどうかは分かりません。
なぜなら、予測が外れたらお金は返ってこないし、当たれば配当が貰えるからです。

代理人が誠実にやっていれば、Aさんに不満は無いでしょう。
しかし、代理人がAさんの勝ちをごまかして来たら、その時は問題になります。

FXの呑み行為について

FXの呑み行為も競馬と同じです。

まず、FX業者は顧客から注文を受けたら、インターバンク(銀行間取引市場)に注文内容を取次ぐことで顧客の注文を取り次ぎます。

取次時の手数料をスプレッドと呼び、このスプレッドがFX業者の利益となるのです。

しかし、顧客がFX業者に対して注文した内容をインターバンクに取り次がずに、そのままFX業者内で完結させてしまうことがあります。

顧客が受けた注文の通貨が値上がりすれば業者が値上がり分を支払います。
しかし、買った通貨が下がった場合には下がった分をFX業者が自分たちの利益にしてしまいます。

このように業者が注文内容を取り次がずに、そのまま取引を成立させてしまうことを呑み行為と呼びます。

FX業者が呑みを行った場合、顧客のポジションは一切為替相場に影響をもたらしません。
どんなに大量の注文であったとしても、業者がインターバンクに流さなければ、市場に何のインパクトも与えられないのです。

呑み行為を行っていないFX業者や証券会社を”A-book”、呑み行為を行っているFX業者や証券会社を”B-book”と呼ぶこともあります。

FXで呑み行為が可能な取引形態は相対取引(DD方式)になります。
国内業者が多く採用している方式でもあります。

一方で海外業者で多く採用されているのがNDD方式で、こちらは呑み行為が出来ない方式です。

B-book業者(相対取引)は決して悪ではない

よく「B-book業者(相対取引)は悪い」と言われることが多いですが、実はこれは正しくありません。

そもそも、国内外問わず、金融ライセンスを発行する機関は、その業者がB-Bookである事を認めた上でライセンスを発行している場合がほとんどです。

つまりはB-bookは金融を管理する機関に認められた取引と言えるわけです。

よく考えてください。
株式には中央市場があり、FXではインターバンク市場があります。
株もFXもここで価格が決まりますが、他のデリバティブはこのような価格が統一して決められる場所はありません。

不動産もそうですよね。
土地が欲しい人と買いたい人がマッチすれば、そこで取引が成立します。中央市場で決まるわけではありません。

このことからB-bookそのものが悪ではないのは明白です。

ではなぜ、B-bookは悪と思われてしまうのでしょうか。

B-book業者は、顧客がFX業者に対して注文した内容をインターバンクに取り次ぎせずに、そのままFX業者内で完結させているだけです。

具体的には、顧客同士の注文をマッチングさせて相殺し、偏ったポジションのリスクを取ってやり取りしています。

顧客からすれば、A-bookだろうがB-bookだろうが自己の取引において損益はほとんど変わりません。
取引形態によって1lotで100pipsの利益が変わることはないのです。

B-book業者の誠実さに問題が出る

B-book業者が誠実にやっていれば何の問題もありません。
しかし、中には為替レートを市場のものとは大きく乖離させた形で配信させたり、約定拒否をしたり・・・と言ったことが発生したりするのです。

つまり、B-book自体は悪くなく、B-book業者の中に顧客にとって不利益になる行為をするところがあり、それが悪、というのが真実です。

ただしB-bookの業者は超高速取引を嫌う傾向にあります。

なぜなら自社全体のポジション状況が把握しにくくなるからです。これに加えて顧客に利益まで出されたらたまったものではありません。

だからこそB-bookの業者は勝組スキャルパーを定期的に口座凍結という形で追い出します。

海外FXの呑み業者の見分け方

FX業者が呑み業者かどうか確実に判断する方法はありません。
それこそ業者に入社して、取引システムを知ろうとするしかないでしょう。

しかし、業者の特徴によってある程度予測することは可能です。

  • 口座開設や入金時のボーナスの多さ
  • 逆指値で約定した時の滑り具合
  • 通貨価格の小数点以下の桁数

それぞれ解説していきます。

口座開設や入金時のボーナスの多さ

呑み行為を行う大前提は、顧客の負ける金額の方が勝つ金額よりも大きいというものから来ています。

つまり、呑み業者としてはできるだけ多くの入金をして取引してもらうことが、一番の理想になります。そこで呑み業者は多くのボーナスを出して新規顧客を集めて囲い込みます。

常時入金ボーナス100%以上をやっているようなところはまず呑みと考えて良いでしょう。

ただし、業者によってはA-bookであっても、競合他社に負けないように広告宣伝費としてボーナスを多く支給するところもありますので、これだけで一概に決めることはできません。

逆指値で約定した時の滑り具合

呑み行為の特徴の一つとして、顧客の損=FX業者の利益となることが挙げられます。

つまり、FX業者としてはできるだけ顧客に不利な取引をさせたいわけです。その一例が、顧客が逆指値を入れたときの約定価格に現れることがあります。

逆指値とは、指定した条件よりも金額が高くなったら買い、安くなったら売るという約定方法です。損切り注文でよく使われますね。

この逆指値注文が約定する時に滑るのが呑み業者です。

例えば一昔のDMM FXは酷いものがありました。
損切りの逆指値注文が滑りまくって数pips不利なところで約定するなんて日常茶飯事。

このおかげで、自分の設定したリスク以上の損失を出すトレードが非常に多かったのを覚えています。

通貨価格の小数点以下の桁数

インターバンクの通貨レートは、日本円であれば小数点第2位、他の国の通貨であれば小数点第4位までの表示となっています。

A-book業者の価格レートはインターバンクの価格に準拠しますので、当然小数点以下の表示もインターバンクの表示と同じレートです。

しかし、B-book業者はその業者独自のレートを採用しているため、通貨の小数点以下が第3位や第5位まで表示されていることがあります。
この小数点以下の表示によって、呑み行為を行っているか否かの参考になります。

ただし、現在はインターバンクへ取り次ぐリクイディティプロバイダーが小数点3桁以下を提示したり、複数のLPを使っている場合は小数点以下の桁数が多くなることもあります。

海外FXで呑み業者を利用するメリット・デメリット

ここまで呑み行為とそれを行っている業者について一通り解説してきました。

ここからは呑み行為を利用するメリット・デメリットを解説していきます。

海外FXで呑み業者を利用するメリット

  • 狭いスプレッドで取引できることが多い
  • 口座開設ボーナスや入金ボーナスが充実していることが多い

呑み業者は顧客に入金して頂くためにボーナスを充実させていたり、取引回数を増やすためにスプレッドを狭くしたりしています。

コレはトレーダーにとってはとても魅力的です。

特にボーナスに興味が無くても、スプレッドは気にする人は多いのではないでしょうか。そういった方にはB-bookはおススメです。

海外FXで呑み業者を利用するデメリット

  • 超短期取引は嫌われる
  • 逆指値注文したときに滑る

B-bookは超短期取引を嫌います。
なぜなら、自社のサーバーに大きな負荷を与えるだけでなく、自社のポジション状況を乱すことになりかねないからです。

そのため、大ロットでスキャルピングなどの一瞬を争う取引をされている方は口座凍結等の措置を取られるリスクがあります。

また、逆指値注文を入れると滑ることがあるので、気になる方は手動で損切りすると良いでしょう。

呑み業者かどうかを知った上で利用しよう

人によっては、業者がどういった取引方式なのかどうでもいいと感じるでしょう。

しかし、取引形態を知ることで、その業者がどういった顧客が欲しいのか、どういった行為で利益を出すことが明確に分かりますから、自身がターゲットになっているのかどうかも見分けることができます。

もちろん業者とトレーダーの両方が得をするwinwinな形になれば理想ですが、決してそうはいかないのが現実です。

特に業者だけが得をして、トレーダーが損ばかりをするような所で取引をしないためにも、しっかりと取引形態を理解した上で業者を選んでください。

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