本記事では、私が海外のサイトで見つけた一目均衡表を利用したシステムをご紹介します。

以前ご紹介した2つの雲を組み合わせた手法と似ているのですが、パラメーターが少し異なります。

また、MT4用のインジケーターとテンプレートも一緒に配布していますので、すぐに実戦可能です。

名前はIchimoku Thunder and Clouds System。
雲を利用してThunder(雷)という名前も付けている点にセンスを感じますよね。

テンプレート自体も見やすくてセンスのある設定になっていますので、ぜひ使ってみてください。

一目均衡表の雲について

当ブログでは、これまでに一目均衡表の「雲」に隠された根拠と仕組みを解説してきました。

一目均衡表がユニークかつ神秘的な印象をもたらす要因となっているのが「雲」の存在です。

雲を簡単に言えば抵抗帯のことで、飛行機が雲の中を通り過ぎると揺れが激しくなったりするのと同じく、価格も雲の中に入ると分かりにくい動きをします。

そして、雲の上か下に抜けるとはっきりした動きを見せます。

このような傾向があるため、

  • 一目均衡表全部は使わないけど雲だけは分かりやすいので表示している
  • 雲の中での取引を避ける

という人は多いかと思います。
雲は視覚的にも分かりやすいですし、相場の状況が読み取りやすいんですよね。

雲の計算方法について

雲は一目均衡表の先行スパン1と先行スパン2で挟まれた価格帯のことを言います。

雲の計算方法は以下の通りです。

  • 先行スパン1 (転換線と基準線の半値)
  • 先行スパン2 (過去52本のロウソクの高値と安値の半値)

転換線は過去9本、基準線は過去26本の高値と安値の半値ですので、先行スパン1は「半値の半値」と言えます。

また、先行スパン2についても過去52期間の半値ですから、雲自体は「半値で構成される抵抗帯」と考えられます。

Ichimoku Thunder and Clouds System

不思議な存在である「雲」。
これを2種類の期間で表示して、トレンド方向を読み解き、勝てるところだけでピンポイントでエントリーするのが本手法です。

チャートはこのようになります。

インジケーターのダウンロードと導入方法

本システムで使用するMT4インジケーターとテンプレートは以下からダウンロードしてください。

ファイルを開くと、以下のようになっています。

Indicatorsフォルダ内のファイルは、通常のMT4のインストールと同じようにMT4内のIndicatorsフォルダ内に入れてください。

また、Thunder and Clouds.tplは、MT4左上の「ファイル」⇒「データフォルダを開く」⇒「templatesフォルダ」内に入れてください。

全てが終わったらMT4を再起動します。
チャート上を右クリックして、「定型チャート」⇒「Thunder and Clouds」を選択すると、チャートが下のように変わります。

雲の2種類のパラメーター

Ichimoku Thunder and Clouds Systemでは2つの雲を一緒に表示します。

パラメーターは以下の通りです。

  • 1つ目:基準線7、転換線21、先行スパン48、雲は21期間先に表示
  • 2つ目:基準線7、転換線12、先行スパン15、雲は12期間先に表示

両者とも通常の一目均衡表よりもパラメーターが小さいです。

1つ目の方は通常の一目均衡表と近いですが、2つ目の方はパラメーターがかなり小さくなっているので、トレンドに追従しやすく、雲は薄めの表示になります。

また、シフト値も異なるため、雲の右端は違うところに描画されます。

このチャートを見ると、紫色の雲と緑色の雲の開始地点が違うことが分かるかと思います。

雲のみのエントリーポイント

今回のThunder&Cloudsのエントリーポイントは明快です。

  • 短期の雲が長期の雲よりも上にある時に、ローソク足が雲まで押して反発したらロング
  • 短期の雲が長期の雲よりも下にある時に、ローソク足が雲まで戻して反発したらロング

ロングエントリーの例

2つの雲が明確に分かれてきたところで、ローソク足が雲の中に入り込んで、再度雲をブレイクした所で入ります。

出来れば雲に入り込んでからすぐに、勢いよく反発したほうが勝ちやすいです。

上昇トレンドが長く続くほどチャンスは多くなります。
ただし、トレンド最終局面ではダマシとなることがありますので注意です。

また、長期の雲の中に長く潜り込んでしまったり、雲がクロスしたらエントリーはしません。

ショートエントリーの例

2つの雲が明確に分かれてきたところで、ローソク足が雲の中に入り込んで、再度雲をブレイクした所で入ります。

ロングと同じく雲に入り込んでからすぐに、勢いよく反発したほうが勝ちやすいです。

下げの場合は、雲から雷が落ちてくるようなイメージがしやすいのではないでしょうか。

個人的にはこの手法はショートの方が取りやすい印象があります。
やはり下げの方が勢いがあるからだと思います。

雲を使って稼ごう!

今回は雲を利用したトレードシステムをご紹介しました。

雲は一種の抵抗帯で、不思議なことになぜか機能する神秘的な存在でもあります。

そんな雲を2つ表示して、トレンド方向を見分ける手段として、そしてエントリーする手段として利用する本手法は、グランビルの法則を利用したものの一つとして言えるのかもしれません。

気になる方はぜひ検証してみてください。

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