今回は練行足を使った勝てるトレード手法をご紹介します。
練行足は、ローソク足よりもノイズが少なく、価格の上下のパターンが見えやすいこともあって、ダブルトップ等のチャートパターンや、高値安値のブレイクを狙う際によく使われます。
これらの狙い方も良いのですが、今回は一目均衡表の『雲』と組み合わせて、効率よく押し目と戻りを狙う方法について解説します。デイトレ用で解説しますが、スキャルでも使える手法です。
練行足チャートを使った手法の設定方法
まずはMT4で練行足を表示させます。
MT4に練行足を表示させるには下の記事をご覧ください。
ボックスサイズはお好みですが、今回はデイトレ用の設定として、1.0pipsをボックスサイズにします。
ボックスサイズを1pipsにすると、下のチャートのように練行足の幅がピタリと1pipsとなります。
次に、MT4にデフォルトで入っている一目均衡表を表示します。
今回は一目の中の雲だけを表示したいので、「色の設定」で転換線、基準線、遅行スパンを『None』にしてください。
設定が終わったら、下のようなチャートが完成します。
とてもシンプルで見やすいですね。
しかし、とんでもない優位性も紛れ込んでいますので要注意です!
練行足と雲を組み合わせたトレード手法
トレードルールについて解説していきます。
ルールはとても簡単で、
- 練行足が雲まで押してから陽転したらロング
- 練行足が雲まで戻してから陰転したらショート
です。練行足の見やすさと雲のシンプルのおかげで、迷いがありません。
ロングのエントリー例
ロングエントリーは以下のポイントで行います。
ルールとしては、練行足が雲まで押してから陽転したらロングですが、以下の条件も組み入れると勝率が上がります。
- 雲を上にブレイク後、しばらく上昇が続いた後の押し目
- 押してきた時に雲が陽転している
- 押してきた時の雲が分厚い
雲の陽転とは、先行スパン1が先行スパン2よりも上にある状態のことです。
相場が上昇すると、必然的に雲が陽転しますので、トレンドフィルターとしての機能もあります。
雲を見ると、分厚い時と薄い時があります。
分厚い時はサポレジとしての機能が強いため、この時に押してきた場合は反発する可能性が高まります。(逆に言えば雲が薄く細い時はダマシに合いやすいです。)
では、他のエントリー例もご覧ください。
練行足と雲を組み合わせることで、はっきりと低抗帯が意識できますね。
ショートのエントリー例
ショートエントリーは以下のポイントで行います。
ルールとしては、練行足が雲まで戻してから陰線が出たらショートですが、以下の条件も組み入れると勝率が上がります。
- 雲を下にブレイク後、しばらく下落が続いた後の戻し
- 戻してきた時に雲が陰転している
- 戻してきたの雲が分厚い
これはロングのエントリー条件と考え方は同じです。
では、他のエントリー例もご覧ください。
しっかりとトレンドが出ている状態で、分厚い雲まで戻して反転してきたらエントリー。
たったこれだけですが、勝ててしまう手法です。
ローソク足+雲よりも勝ちやすい
今回ご紹介した手法は、ローソク足+雲の組み合わせよりも、分かりやすくて勝ちやすいです。
同じ時間帯の推移を示した練行足とローソク足を比較してみましょう!
■練行足+雲
■ローソク足+雲
練行足の方が圧倒的に分かりやすくて見やすいのではないでしょうか?
練行足をベースに計算した雲の方が、しっかりと機能しているのが分かりますよね。
練行足はチャートのノイズ的な動きをシャットアウトできるため、それをベースに計算する一目均衡表の雲も、よりクリアでダマシが少なく精度の高い雲が表示されることになります。
練行足の特徴を最大限に利用したこの手法、使ってみてはいかがでしょうか?
練行足は優れた指標
今回は練行足を使った勝てる手法をご紹介しました。
練行足は価格推移を明確に記すのではなく、少し大雑把に示しますが、それがダマシを避けることに繋がります。
もちろん足が確定するまでの時間が分からないなどの欠点もありますが、それを差し置いても使えるチャート表記法だと思います。個人的には平均足よりは優れていると感じています。
一度練行足を試してみてはいかがでしょうか?