今回は私の知り合いのトレーダーであるNさんにトレードについて話を伺いました。
トレード経験は10年ほどで、6年目ごろから徐々に勝てるようになったそうです。
現在は「トレードは簡単ではないが、稼げるようにはなる」という信条の元、何人かの方にトレードを教えておられます。
トレードで勝つための考え方など様々なエピソードを語っていただきました。
トレード手法を貫き通すメンタルが最重要
しかし現実には、勝てるトレード手法を探すために多大な労力を割いているトレーダーもいます。
Nさんは手法探しばかりにこだわる人たちについてどう思いますか?
回答
どんなに良い手法があったとしてもそれを完璧に使いこなせないと無意味です。
なので、「手法1割メンタル9割」というのは、まずはメンタルを鍛えるべきだとういう意味で言っています。
勝率60%ある手法であっても、2連続で負ける確率は30%、3連続で負ける確率は15%、5連続で負ける確率は1.875%です。何回もトレードを繰り返したら、5連敗することだってよくあるはずです。
負けている人の多くが、負けが続いた時に、最後までその勝てるはずの手法を貫き通す事ができません。手法にしがみつくこと、しがみつけることこそがメンタルなのです。
トレード手法は勝つための物ではなく、トータルの利益の底上げをする為のものに過ぎません。
このトータルというのが重要です。
その手法と相場が合っていない場合には、勝てる手法だってもマイナスになることもあります。
極端な例になりますが、勢いのある上昇トレンドの時に逆張をしても勝てないのはイメージできると思います。
しかし、損失よりも利益を多く取れるのなら逆張りを続けてもトータルでは勝てます。
手法探しをするのは悪いことではありません。
ただ、優位性のある手法を1つ持っていれば勝てるはずです。
あとは自分の資金管理能力で次第ですね。
10回のトレードをして4勝6敗でも毎回のトレード時に20pipsで利益確定、10pipsで損切をすればトータルでは+20pipsになります。実際は10回程度のトレードでこの様にうまくいかない時が多々ありますので、辛抱強くルールを守りトレードをしないといけないのです。
日本人はFXに向かない?
回答
FXの世界では日本人はほどんど負けています。
最近の調査でわかった事らしいですが、FXの世界で動いている約60%のお金は日本人が動かしているらしいです。
その60%も動かしている日本人の80%以上の人が負けています。
この結果からも日本人はFXに向いていないと言えるのではないでしょうか。
ここで言うFXの世界とは、外国為替市場全般ではなく、外国為替証拠金取引に限った話になります。
日本では未成年はFXはできません。
大人の方でもFXや投資をしている人は少ないですよね?
イギリスでは未成年でもFXができます。
普通にお小遣い稼ぎでFXをしている子供がいます。
子供の時からFXができ、しかも勝ち続けて大人になる子もいます。
もうFXのキャリアはかなり長いことになります。
アメリカではFXでお金を稼ぐ人はとても才能がある素晴らしい人と誉めてくれますが、日本では安定していないし、ギャンブル扱いされて仕事としては見てもらえません。
FXついてマイナス思考な環境の日本でFXで勝とうと思ったら、簡単には勝てないと思いますし、実際にほとんどの方が負けています。
本来はシンプルにトレードすれば良いものを、勝つために独自の考え、工夫をしてしまい、逆に負ける為にお金と時間を費やしているのです。
自分を変えられない人は勝てない
それについて詳しく教えてください。
回答
コツコツ負ける方って意外と多いと思います。
それなりに損切りもできるようになったけど、でも勝てない、という人。
大きくも勝てないし、大きくも負けない・・・。
こういった人は、自分を大きく変える事が苦手な方が非常に多いと思います。
何かを変えようと思って頑張ろうとするも、結果は全然変わっていないとい・・・という人です。
ダイエットをしている方を例に挙げます。
ライザップ通う場合は、炭水化物はほとんど食べられない食事制限と筋肉トレーニングを組み合わせて極端にそれまでの生活を変えます。
しかし少しずつコツコツダイエットをするという方に限って、少し食事の量を本当に少なくするだけだった・・・という事が多いです。そして結局は痩せられず、知らず知らずの内に今までと同じ食事量をとっているわけです。結果的には何も変わらず、元に戻っている、というオチです。
FXでもコツコツ負けている方が手法を変えたり、ルールを変更するとかいった事を聞く事がありますが、結局大きな変化があるわけではなく、とても小さな変化しかないんです。
とても悪い事を言いますが、お金を大事にしすぎてコツコツ負ける方は、一度大きな金額を負けてみるくらいの体験をした方が近道かもしれません。
負ける気でトレードして大勝する方がいるくらいですので、そこから何か得られる事があるかもしれません。
FXに向いている人はいない
回答
私はFXで天才トレーダーという様な人と出会った事がありません。
誰もが凡人で、凡人が努力することで勝てるようになると常々思っています。
FXで勝っている人というのは、皆さんそれぞれ方法が違うだけで、勝つ為に必要のないものを捨て、勝つ為に必要なものだけを残す事ができた人だと思っています。
かなりぼんやりとした説明で申し訳ないのですが、人の数だけ勝つ為に必要な事は違うと思います。
これが一番難しいかもしれませんが、FXでは自分の事をよく理解する事が一番大切なことだと思います。
本来はここでエントリーするはずだったけど、違うところでエントリーしてしまい負けてしまったという方、非常に多いと思います。
どうして本来のエントリーポイントまで待てなかったのかを聞くと、勝てると思ったとか、ポジポジ病が治らないとか言う方がいますが、そういう回答をされても他人の私がそういう悪い癖を治してあげられるはずがありません。
本人が自分の事をきっちりと理解し、それは悪い事なんだと理解しない限りは治らないと思います。
すごく当たり前の事を言いましたが、自分の事をよく理解できていないとこういう簡単な事程、治す事は難しいです。
自分の癖を知らないのに治せない、自分の癖がわかっていても治せないのと同じ事です。
アイツのおかげで大損失!
回答
FXの中での最大の失敗はトレード画面のままにしてパソコンを放置して寝た事です。
トレード画面のままパソコンを放置するという事はよくしていたのですが、最大の失敗をした時は朝起きると物凄い金額を負けていたという事です。
あるひ、ポジションを持っていた訳でもないのに朝起きると、80pips程負けていました。
しかも、ロットはいつもの3倍にもあたる枚数の注文が入っていました。
原因はおそらく飼っている猫。
私がチャートを開きっぱなしでパソコンを放置して寝てしまっていたのが悪かったのです。
結構なドローダウンとなってしまって落ち込みましたが、すぐに損切って頭を切り替えることができました。これも試練の一つと割り切って泣きましたよ(笑)
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