FXでは、よく「初心者の方が利益を出しやすい」という話を聞きます。
確かに、多くの人がビギナーズラックを経験しています。
私自身もトレードをはじめて1ヶ月で10万円を20万円まで増やした経験があります。
しかしその後は一気に全部飛ばしましたが・・・。
では、なぜ勉強を重ねた人よりも、初心者の方が利益を出しやすいのでしょうか?
それは、初心者がまだトレードの恐さを知らないからです。
今回は中級者に芽生えるトレードの恐怖心と、その克服方法について考えたいと思います。
Contents
初心者と中級者の違い
初心者でまだ損切りをしたことがない人にとっては、トレードは利益をもたらすもの、としか認識できていません。
損をする可能性があることをきれいさっぱり忘れているのです。
ですが、それが逆にトレードに良い影響を与えています。
例えば、ブレイクアウトで買いエントリーをする時を考えて見ましょう。
■初心者の場合
■中級者の場合
でもまだここから一気に反転して戻るかもしれない。。。
もう少し待って反転しないのをしっかりと確認してからエントリーしよう。』
初心者はまだ損失を経験したことがないため、強気でガンガンエントリーします。
「負ける」という事すら頭にないからです。
ですが、中級者の場合、損をすることを恐れるあまり、エントリーするタイミングが遅くなることが多々あります。様々な情報を使う事を知っているため、躊躇するわけですね。
そのため、初心者は良いレートでエントリーできるのに対し、中級者は悪いレートでのエントリーになってしまいます。
損切りを経験し、トレードの恐さを知った中級者だからこそ、トレードが上手くいかなくなる。
初心者の方が簡単に利益を上げられる理由はここにあります。
逆に、トレードを慎重にし過ぎるようになったら中級者とも言えますね。
初心に帰る
中級者になってくると、損切りは確実にできる、マイルールも持っている、資金管理もしっかりできている。 だけど損切りになる恐怖心からエントリーに躊躇してしまう。といった状況になることが多いです。
この状況を打破するためには初心に帰ることが必要です。
一番初めにトレードした時のことを思い出してみて下さい。
ガンガン躊躇なく強気でエントリーしていましたよね?
損切りなんて気にせずマウスをポチってましたよね?
ただ、デタラメにエントリーをすれば良いということではありません。
私が言いたいのは、損切りは確実に行い、自分のルールに従い、資金管理もしっかりとした上でエントリーすべきポイントでは躊躇なくエントリーしなければならないということです。
中級者の技術や知識と、初心者の無鉄砲さを組み合わせるわけです。
恐怖心に打ち勝つには?
一旦損切りを経験すると、どうしてもエントリーする際に恐怖心が出てきます。
これはプロの人たちでも少なからず感じるものです。
私も、エントリーする際は、『ここで本当に大丈夫だろうか?エントリーした瞬間に逆行しないだろうか?』と不安を感じています。
ただ、膨大な検証をしてその結果利益を出し続けていますので、その不安以上に自信がありますし、その上、『大した金額じゃないし、少々負けてもまぁいいか!』と思えるくらいの少ないロット数でトレードしています。
恐怖心に打ち勝つのに一番手っ取り早いのは少ないロット数でトレードすることです。
10通貨であれば、ほとんどの人が『負けてもまぁいいか!』と思えるのではないでしょうか。
むしろ、10通貨の負けですら受け入れることができない人はFXに向いていないです。
自分の許容できる範囲でロット数を調整する、これが恐怖心に打ち勝つための一番の近道です。
以上のように、一番最初は勝てていたのに、勉強すればするほど勝てなくなるのは、恐怖心が出てくるからだと言えます。
恐怖心に打ち勝つにはロット数を下げるのが一番手っ取り早い方法ですが、もちろんそれなりの経験を積むことも大事です。まずは少ないロットで膨大な経験を積んでいきましょう。