FXには勝ちやすい状況と勝ちにくい状況があります。
では、FXで勝ちやすいポイントは一体どこなのでしょうか?
逆にどこが勝ちにくいのでしょうか?
今回はそのことについて考えてみたいと思います。
勝ちやすい状況、それはトレンドが出ている状況
トレードで勝ちやすい状況とは、複数足で同じ方向へトレンドが出ているポイントです。
なぜなら、複数足で同じ方向へトレンドが出ていると、どの時間足を見ている人もその方向へトレンドが出ていると認識します。多くのトレーダーがその方向へポジションを取ろうとすれば、その方向へ進みやすくなるからです。
例を挙げましょう。
下の画像をご覧ください。
ユーロ円日足
これはユーロ円日足です。
黄色い四角の箇所は明らかに下降トレンドとなっています。
ユーロ円4時間足
ユーロ円日足の中の12月13日~24日までの部分を4時間足を表示しています。
またまた黄色い四角の箇所は下降トレンド中です。
ユーロ円1時間足
ユーロ円4時間足の中の12月19日~24日の部分を1時間足で表示させています。
この期間もまた下降トレンドとなっていますよね。
どうでしょうか?
日足、4時間足、1時間足の全てにおいてダウントレンドが発生しています。
ということは、日足、4時間足、1時間足を見ている人たちの多くは、『今現在ダウントレンドが出ている』という認識で一致することになります。
そうなると、多くの人が売り目線で見ているという解釈になります。
だから複数足で同じ方向へトレンドが出ている場面というのは、その方向へ進みやすく=勝ちやすいと考えて良いわけです。
こういう場面を狙って、短期足でエントリータイミングを計ってエントリーしていく。
これがFXトレードで勝ち続けるための基本的な考え方です。
中途半端な相場状況
勝ちやすい状況は、複数の大きな時間足で同じ方向のトレンドが発生している時と解説しました。
では次のような場合はどうでしょう?
ユーロ円日足
黄色い四角で囲った箇所は上昇トレンドです。
ユーロ円4時間足
ユーロ円日足の中の1月20日~2月5日(一番右端)までを表示しています。
これを見ると明らかに上昇トレンドが崩れていることが分かります。
波と水平線を引いてみました。
右端の段階では下降トレンドとまでは言えませんが、確かにそれまでのトレンドが崩れています。
つまり、日足は上昇トレンド中ではあるが、4時間足では上昇トレンドが崩れ、これから下降トレンドに入るかどうかの瀬戸際と言えます。
ユーロ円1時間足
1月31日から2月5日までの1時間足です。
1時間足レベルでは下降トレンドとなっていますね。
つまり、大きな流れは上昇、でも小さな流れでは下降です。
このような場合、日足の上昇トレンドを継続させたい買い側の人たちと、1時間足の下降トレンドを継続させたい売り側の人たちとのバトルになります。
どちらかが勝つことによって、また新たなトレンドの発生へと繋がる、と考えて良いでしょう。最悪の場合はこのままレンジに入ります。
以上の3点を見ると、
- 日足は上昇トレンド
- 4時間足はどちらでもない
- 1時間足は下降トレンド中
という解釈になります。
どうでしょうか?多少ややこしいですよね?
この中では日足が一番力を持っているので、現状は押し目に過ぎず、いずれは反発して上昇する可能性が高いです。
しかし、この状況で更に1時間足の下落が続いたらどうなるでしょうか?
4時間足 ⇒ 下降トレンド発生
という構図になってしまいます。
そうなると、ここから日足の上昇トレンドも崩れる可能性があるということは考慮しておかないといけません。
要は各時間足のトレンド方向が一致していない相場はややこしく、複数のシナリオを考えておく必要がある、ということになります。
まずは勝ちやすい相場だけで取引しよう
無理に難しい相場に手を出す必要はありません。
もちろん狙ってみるのもありですが、その場合は考えられるシナリオを複数用意して戦略を練っておく必要があります。
再度書きますが、FXで勝ちやすいポイント、相場環境というのは、複数足で同じ方向にトレンドが発生している状況です。
どんな相場環境でもあれもこれも手を出して、結局わけがわからなくなる。
これが勝てるようにならない原因のひとつとなっています。
まだあまり勝てていないのであれば、まずはこのように複数足で相場環境同じ方向にトレンドが出ている時だけトレードしてみてはいかかでしょうか?
そうすれば成績もよくなるはずです。
ただ、一つ問題点を挙げるとすると、このような相場環境になることが少ない、ということです。
待てない人が非常に多い。
だからFXは難しいんですね。
焦らずゆっくり相場環境が整うまで待って、しっかり利益を積み上げていきましょう。