トレーダーをやっていると、2種類のトレードスタイルがあることに気づきます。
それは、ホームラン王タイプか首位打者タイプか、という事です。
簡単に言えば損小利大型か損小利小型のどっちか?という話になります。
突き詰めて考えれば、どちらを選ぶかはトレーダーの適正になるのですが、今回はホームラン王タイプか首位打者タイプの良い点、悪い点を解説していきます。
2種類のタイプ
ホームラン王タイプ
1回のトレードのリスクリワード比は3以上。
でも勝率は軽く5割を切ります。
勝率が低いということは、空振りすることも多いわけで、トレードをしていると「お金を捨てるためにエントリーしてるみたいだなぁ」と感じられるようになることもしばしば。
連敗が続くと嫌になったりするのですが、時に大きな大きなトレンドが出た時にはその多くをゲットできるので、トータルではプラスになります。
私の知る限り、相場で莫大な利益を出した人はこのタイプが多いです。
しかし当然デメリットも多いです。
勝率が低い分だけストレスが溜まってトレードの継続が難しくなりますし、負けが多い分、プロスペクト理論に引っかかって利食いを伸ばすのも難しくなります。ただ、その果実は甘いです。
首位打者タイプ
安定性、勝ちやすい、といった点で人気が高いスタイルですね。
このタイプは、聞こえは良いのですが、どうしても不調になることもあります。
そんな時は当然勝率ががくっと落ちるので、高勝率に慣れている人は精神的なダメージを大きく受けて、それまで積み上げた利益を全部ぶっ飛ばす可能性もあります。
また、大きなトレンドが出ているときも「コツコツ」やっていくので、ホームラン王タイプよりは得られる利益は少ない傾向にあります。
私が選んだのは首位打者タイプ
結果的には、私は自分の性格やトレードスタイルに合っているという理由から首位打者を目指すことにしました。
ホームラン王も悪くないと思うのですが、大きな利益を狙うためどうしても勝率が下がってしまうことと、ポジションを保有する時間が長くなることが自分のスタイルに合わなかったためです。
私は同時に複数のポジションを持つことは、あまりありません。
例えば、ドル円、ユーロ円、ポンド円で同じタイミングでロングのチャンスが来たとしても全てロングすることはなく、その中で一番チャートが綺麗な動きをしていると思える通貨ペアを選んでエントリーします。
そのため、ポジション保有期間が長くなってしまうと、他の通貨ペアでエントリーチャンスが来ても通常の枚数ではエントリーできないこともあるのです。
連敗が続いても自分のトレード手法を信じてそれを貫ける方、利食いしたい気持ちを押さえてじっくりと十分な利益が乗るまで待てる方はホームラン王を目指しても良いかもしれません。
いずれのスタイルでも勝つことは出来ると思いますが、損失のホームラン王にだけはならないように、損切りだけはしっかり行いましょう。