今回はサポートライン・レジスタンスライン、そしてサポレジとして機能しやすいレートを見つける方法と、それがブレイクされ時の判断方法について解説します。

ラインは反発したかブレイクしたかの見極めが重要です。

ぜひご覧ください。

サポートライン、レジスタンスラインとは?

サポートラインとは、下落局面において価格が下げ止まる(可能性が高い)水準のことで、言いかえると売り圧力に勝る買い意欲が存在する水準とも言えます。

レジスタンスラインとは、上昇局面において価格が上げ止まる(可能性が高い)水準であり、買い圧力に勝る売り意欲が存在する価格帯のことです。

上記の図は上昇トレンド局面を再現した図です。

上昇トレンド発生中は山の頂点はレジスタンスラインとなり、谷の底がサポートラインとなります(下降トレンドはこの逆になります。)

このサポートラインを割ったとき、またレジスタンスラインを越えられなかったときが上昇トレンド終了を告げる早期のサインとなります。

 レジスタンスラインを超えられず、更にサポートラインを割ったときは完全にトレンド終了と見なします。

サポートがレジスタンスに、レジスタンスがサポートに

サポート・レジスタンスラインは一度ブレイクされると、機能が逆転すると言われています。
つまり、サポートはレジスタンスラインとなり、レジスタンスはサポートラインとなるのです。

こうなる理由としては、

  • レジスタンスをブレイクするときに逆張りのショートを仕掛けていたトレーダーが、再度かつてのレジスタンスラインまで押してきたときに「建値決済したい」と考えて反対売買(ロング)するから
  • レジスタンスをブレイクした時に入れなかった人たちが押し目のロングをするから

といったことが考えられます。

サポレジラインになりやすいレート

基本的にサポレジラインになりやすいレートはスイングの山や底です。

つまり、直近の高値や直近の安値になる事が多いのですが、その他にも多くのサポート・レジスタンスになりえるポイントがあるのです。

例を出していきましょう。

ゼロライン

最後に0の付くレートをゼロラインと呼びます。
100pips毎に見られるレートをダブルゼロと呼び、デイトレレベルの動きであればこのレートで一度止まることも多いです。

また、1000pips毎に見られるトリプルゼロは多くの市場参加者の注目を引きますので、その分だけ意識されるレートといって良いでしょう。

フィボナッチ

直近の高値&安値から引かれるフィボナッチ比率も多くのトレーダーが注目します。
特に23.6、50、61.8といった値までの戻しは反転しやすいといわれています。

Pivot

前日の始値高値安値終値から導かれるピボットは、無裁量で引かれるラインです。
そのため、多くの市場参加者が注目するレートになります。

特に外国人投資家はピボットを活用することが多いです。
そのため、ロンドン・ニューヨーク時間ではピボットが特に有効なことが多いです。これは覚えておいて損はないと思います。

マーケットプロファイル

マーケットプロファイルは、どのレートに市場が長く滞在したのかを示します。
つまり、レンジ相場が続くとそのレート付近のヒストグラムが大きく横に伸びます。

市場に長く滞在したレートは、その分だけ多くのポジションが入っています。
つまり、このレートを一度ブレイクして戻してきた場合は決済注文等が多く入る事が示唆されますので、反発する可能性を考える事が出来ます。

サポレジは完璧ではないが使いかをマスターすればトレードが変わる

もちろん、サポートレジスタンスも常に機能するわけではありませんし、いずれはブレイクされるものです。

しかしながら、サポートレジスタンスを見つける力は非常に重要です。

現在の相場が上昇トレンドの押し目の場面だと判断した際に、どこでエントリーするのが良いのでしょうか。

それは、サポートとなりえるポイントを早期に見極め、そこでの反発を確認できたらエントリーすることが理想といえます。こうすることで最低限のリスクで最大限のリワードを狙う事が出来るからです。

初めのうちは、どこがサポート・レジスタンスとなるのか良く分からない場面が多いと思います。

できるだけ多くのチャートを見ること、そして自分でサポート・レジスタンスラインを引いてみることで(多くのトレーダーが意識していると思えるポイントに引く)、正しい個所にラインを引けるようになると思います。

サポレジに関しては練習あるのみです。
Forex Tester等を利用してラインを引いて勉強してみてください。

サポレジラインがブレイクされるとき

サポレジラインを利用してトレードしていると、「いつブレイクしたか?」という判断が非常に重要な要素になります。

サポートラインやレジスタンスラインは、抜けたと思っても戻ってきたり、まだ抜けていないかなと思っていたら、そのまま突き抜けて行ったりと判断に迷うことも多いかと思います。

そこでサポレジをブレイクしたと判断する方法ご紹介します。

サポレジブレイクの判断方法

トレーダーによって、ブレイクしたとみなす根拠は色々あると思いますが、私がブレイクしたか否かを判断するうえで、重視しているポイントは2点あります。

  • ロウソク足の終値でサポート・レジスタンスを抜けること
  • パッと見て視覚的に超えたなと思えるかどうかということ

「こうなったら必ずブレイクする!」という基準はありません。

結局は、チャートを見ている世界中の人達が「これは抜けた!」と思っているかどうかが重要です。そのため少し抜けたくらいではブレイクしたとは判断しないようにしています。

参考までにチャートで解説します。

上の赤いラインがレジスタンス、下のラインがサポートラインです。
それまでの流れとしては、上昇トレンド後にレンジが続き上下にラインが引けるようになりました。

そして白い丸のポイントでブレイクしたと見なします。
ブレイクと見なす前にもレジスタンスラインを終値でブレイクしているポイントはありますが、この時は少し上ヒゲが気になったので「明確なブレイクじゃない」と考えて見送っています。

もちろん、日足の場合は足の確定を待たずにブレイクしたと判断することもありますが、基本的には終値で超えることと、パッと見て超えていると思えるかどうかを重視しています。

ブレイク判断に絶対はない

上記のブレイク判断のやり方は、あくまで私のスタイルですので、絶対的な正解ではありません。

また、これだとブレイクの初動に乗ることが出来ません。
タートルスープのようにブレイク後にすぐにレートが戻ってくる場合には大きめの損失を出すこともあります。

しかし、しっかりとブレイクを見極めるためにダマシに合う確率は下がります。

繰り返しになりますが、意識すべきは他のトレーダーもブレイクしたとみなしているかということです。この点を忘れずに、自分なりのブレイクの判断を磨いていくと良いと思います。

当サイトではサポレジに関して様々な情報を公開しています。
詳しくは以下のリンクからご覧ください。

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